昭和を代表する模型会社 緑商会は、数多くのSF模型を生み出しました。
その中のひとつが怪獣ゴレムです。
 
 
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怪獣ブームの昭和40年代初期に、オリジナル怪獣模型として発売されました。
ウルトラマンとは関係ないのですが、「ウルトラ怪獣」という名称です。
日東のゼンマイ怪獣シリーズも、初期は「ウルトラ怪獣」というシリーズ名が付けられていました。
物凄い怪獣という意味なのでしょうか。
 
ゼンマイで歩行しますが、この作例は2期版の物です。
初版は足が無く、タイヤでコロ走行するスタイルでした。
歩行はしっかりとしており、ヨチヨチと一生懸命に?前進します。
 
ご覧の通り大変頭が大きく、寸詰まりの体形に不釣合いな程の大顔です。
全体の大きさは小柄ながらも、せめて顔は迫力を出そうとしたのでしょうか?
あまりにも強烈な印象です。
 
緑商会はこの他にも、オリジナル怪獣でガルネラを発売しておりました。
これもまた、相当の大頭姿です。
ゴレム同種、ガルネラもタイヤ走行の初期版と歩行用の足の付いた2期版がありました。
 
 
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これがゴレムの箱絵です
前屈みの姿が最新学説の恐竜像を思わせる様な・・・
上空を飛ぶ翼手竜にも注目(これは模型に付属されていません)
 
 
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箱の横に描かれた姿 流れる様なラインが美しい
 
 
僕は小学生の頃に、ゴレムとガルネラの2期版を、千葉県の津田沼駅前にあった模型売り場で見た事がありました。
箱絵は大変格好いい恐竜形の怪獣であり、特に箱の横には、流れる様な流線型の四つ足姿で走行するゴレムが描いてありました。
ゴレムという名前からして、何だかゴムを連想させて、海外映画に登場しそうな感じのリアルな恐竜型怪獣を連想させました。

その感覚に魅了されて、箱を開けたとたん目に飛び込んで来ましたのが、まるでダルマの様な分割された胴体と、笑っている様な目と口のデカールでした。
箱絵のイメージとの余りのギャップに衝撃を受けて、結局買うのを止めてしまいました。
 
それから40数年が経って入手出来ました時に、組んで彩色を施して完成させました。
全体に古代怪獣特有の、いぶし銀の鱗の皮膚を描きこんでみました。
顔のデカールは使用せず、自分で表情を描いてみました。
どんなに色塗りを工夫しようと、当然ながら大頭である事には変わりありません。
 
 
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ゴレムの大顔のアップ! そして問題のデカール
 
後にガルネラの方は、名前を変えて童友社から再版されました。
これは後程公開させていただきます。