以前紹介しました火焔怪獣ジラゴンと同じく、東京マルイ社から販売されていました恐竜模型です。
 
 
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錘付きの糸で自走させる仕組みになっており、ステゴサウルスとブロントサウルスの2体セットです。
錘で床の上をトコトコと可愛らしい足取りで歩きます。

皺が寄ってザラ付いたリアルな皮膚感ですが、全体に程よくディフォルメされた姿です。
ステゴサウルスの背鰭が、左右胴体に交互に付属される一対成形になっている部分も特徴です。
 
この作例ですが、ステゴの方が前片方の足と背鰭の一部、錘が破損して欠損していましたので、エポキシパテ等で自作しました。
彩色は当時の箱絵の雰囲気で仕上げてみました。
大きさが小さいので、目と口を塗るのが大変でした。
 
 
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両方とも、糸も新たに取り付け直しました。
錘を垂らして床を歩かせてみたのですが、ステゴは自作修正部分の作りと鉛入りの錘の関係からか、何故かチョコチョコと早く歩きます。
ブロントの方は部品が揃っているオリジナルなのですが、やや歩行が穏やかです。
どちらも歩かせる場所によっては、時折停まってしまいます。
それでも崖っぷち手前で自動的に止まるのは、流石の自然歩行です。
 
 
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驚くべき事に、東京マルイ社のHPに掲載されてある自社の歴史に、この恐竜模型が同社初のプラモデルとして明記されています。
昭和40年代前半(1966年)に、当時50円で売られていたそうです。
一見駄菓子屋売り風に見えるこの小さな模型が、販売元会社からも認められている扱いには、大変嬉しくなりました。
 
発売されていました当時、僕は弟と一緒に近所の雑貨店でこの模型を買いました。
それで作っては遊んでいたのですが、何故かステゴの貧相に見える背鰭を無性に折りたくなって、鰭無しにしてしまいました。
随分と酷い事をしていたものです。
 
箱絵は、2頭の恐竜が現代の街中で対戦している場面が描かれており、両者噛み合って血だらけで暴れ回っている悲壮な物でした。
買ったのが2月ごろだったせいか、僕の母親がこの箱絵を見て何気なく言いました事を、今でも覚えています。
 
「今時は、恐竜も寒いだろうね~。」
 
???! まるで恐竜が実在している様な言い回しです。
でも、この感覚は想像的で好きです。
 
 
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残念ながら迫力の外箱は所有しておりませんので、代わりと言っては難ですが、発売当時の雑誌広告を紹介させていただきます。
 
「少年トップ」という、明細不明のミニコミ誌です。
1966年発売、当時で10円の小冊子で、明らかに安手の駄菓子屋感覚でした。
第1号とありますが、これ以降が出ていたのかは不明です。
 
そこに東京マルイの模型広告が掲載されていました。
恐竜の値段が20円となっていますが、実際の販売価格は50円でした。
これが初期設定の価格だったのか、当初は単体販売予定だったのか、それとも単なる間違い表記だったのかは判りません。