バンダイのステゴサウルスで、恐竜シリーズのNO・5です。
「ステゴザウルス」表記になっています。


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その武装された厳つい姿から、最も知名度と人気の高い恐竜のひとつです。

今から約1億5千万年前の中生代ジュラ紀後期、北アメリカ大陸に生息していました。
体長7~9メートルで体重2トンに及び、最大の剣竜類です。
鳥盤目剣竜下目に属し、頭から背中、尾にかけて巨大な2列の骨板が並び、尾の先にも4本の棘が生えています。
草食性で性質は大人しく、柔らかい草を食べていました。


特徴的な背中の板ですが、これが一体何の役割を果たしているのかが、以前からいろいろ討議されて来ました。
敵から身を守る為の防御用だとか、これを打ち鳴らして外敵を脅かすとも言われていました。
しかし、板は薄くて強度に欠ける為、防衛には役立たなかったろうと考えられる様になりました。

最近の研究では、この骨板には細かい血管が通っている事が判明し、体温調節の放熱の役割をするという学説が有力です。
また成長と共に骨板も大きくなり、仲間同士のディスプレィの役割も果たしていたとも考えられています。

尾の棘は武器として使用されたと思われ、成長と共に強度を増して、強力な防御となった様です。
喉の辺りにも骨板があり、保護の役割をしていた様です。

このステゴサウルスで有名なのは、大きな身体に比べて随分と脳が小さい事です。
脳の大きさは胡桃程度ですが、これが知能の優劣を示す証拠にはなりません。
かつては腰の部分に第2の脳があり、小さな脳と直結していると言われていました。
現在ではこの説は否定されて、栄養を神経に補給する為のグリコーゲン体があったとされています。


大きな背鰭(骨板)や尾のスパイク等の武装された姿から来る怪獣的なイメージで、昔からよく知られています。
大昔の生き物の復元図には必ず描かれ、数々の映画にも登場しました。
日本では昔は剣竜とも呼ばれていて、雷竜(ブロントサウルス)と共にジュラ紀の代表生物とされています。

僕も恐竜の中では、このステゴサウルスが一番好きです。
子供の頃は地球の歴史の図鑑で、恐竜時代の図版でステゴサウルスを眺めて楽しんでいました。


バンダイの模型ですが、細やかなザラ付いた皮膚感が絶品です。
しかし体形は全体にやや伸び上がった様な具合で、バランスがどうもイマイチです。
背中の板は切り立った菱形で、何故か尾の辺りで形がハート形?に変わっています。
それでも生物感を重視したリアルさを感じさせます。

僕がやや組み立てを間違えてしまって、後ろ足が若干グラ付き気味になってしまいました。
それでも足踏み状態ながらも、歩行前進します。

彩色は昔の恐竜復元図を意識して仕上げました。
骨板と喉の辺りが赤いのは、自分なりの雰囲気からです。


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この模型は海外輸出版で、箱と解説書が英文です。
小松崎茂氏描く箱絵が大変格好よく、素晴らしい作画です。


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紹介して参りましたバンダイの恐竜シリーズですが、ひとまずここで終了とさせていただきます。

この後、更に4体の恐竜が続くのですが、それらは未だ改修作業を行っていない未完成状態ですので、いずれ完成させた時に再度取り上げさせていただきたいと思います。
その際には、またお付き合いをよろしくお願いいたします。

NO・4 ディメトロドン
NO・6 スティラコサウルス
NO・7 アンキロサウルス
NO・8 トリケラトプス

以上の予定です。


どうもご観覧、有り難うございました。