ビリケン商会のブリキ玩具、紹介の第2弾はVSモスラタイプのゴジラです。

東宝映画「ゴジラVSモスラ」(1992・平成4年)公開時に合わせて、販売されました品です。


イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4


設計制作は、串田 恭男氏です。

従来のブリキゴジラに、モスラの幼虫(これもブリキ製)が付属します。
幼虫モスラを引っ張ると、紐で結ばれたゴジラの体内のゼンマイが引かれて、ゴジラが歩行を開始します。
最後にモスラがゴジラの尾に食い付いて歩行終了となる仕組みです。

このギミックは、昔あったブリキ玩具で、大きな魚が小さな魚を追いかけて飲み込むという物と、同じ構造です。
以前このブログで紹介しました、クラウン模型の「ロケットカー対ガメス」も同様です。


ゴジラ本体の形は、前の2色タイプと同じですが、モスラに付属させている紐で引っ張れる様に、内部のゼンマイを大分薄くしてあります。
歩行速度もかなりゆっくりとしています。

青黒い色合いで、映画「モスラ対ゴジラ」(1964・昭和39年)を彷彿させるイメージです。
このゴジラ本体の色合いですが、僕が簡単にではありますが描いたイラストを、ビリケンさんの方でイメージの参考にしてくださいました。


イメージ 5

イメージ 6

モスラ幼虫 これも全てブリキ製です。
ゼンマイを引く紐は丈夫で、ゴジラ内部のゼンマイを上手く引っ張ってくれます。


イメージ 7

以前のゴジラ生誕60周年記念のブログ記事でも紹介しましたが、この時の箱絵を僕が描きました。
改めて再公開します。

作画には、随分と苦労した覚えがありました。

僕が丁度、成田 亨先生の美術教室に通っていた時期でして、成田デザイン感覚に影響されていた頃でした。
どうしても重量感よりも鋭角な躍動感を重視してしまう傾向になってしまって、何度か下絵を描き直しました。

怪獣の持つバーバリズム(野生感)を全面に描き出し、完成させました。
これは、映画「モスラ対ゴジラ」(昭和版)のイメージというよりも、初代か逆襲版のゴジラと、幼虫モスラとの闘いですね。


お蔭様で、平成シリーズの映画公開と共に、ブリキゴジラも大評判でした。
このゴジラと同時発売されていたのが、ブリキ玩具のモスラ(成虫)でした。
こちらの方も、箱絵は僕が描かせていただきました。

次回、公開予定です。


最初の2色版ゴジラがいつ頃の発売だったかですが、定かではありませんが、丁度80年代の末頃と記憶しております。
僕が東京に出て、荻窪の古い木造アパートで弟と暮らしていた、20代後半の頃でした。
いつのまにか、遠くへと過ぎ去りし日々・・・


前回の、ビリケン商会ブリキ製ゴジラのブログ記事への反響が、思った以上に大きかったのには驚いております。
かなりのアクセス数で、ツイートしてくださった方も沢山いらっしゃいました。
これは、ビリケン商会さんご自身と、友人のほうとうひろしさんのご評価と紹介に他なりません。
改めて、感謝します。


追伸
先程、ブログ仲間である もすらさんからご指摘をいただきました。
平成版映画では、「ゴジラVSモスラ」が正解で、ゴジラの名前が先に来ます。
僕は思い込みで、今まで確かめもせずにモスラの名前を先にしていました。
お詫びと共に、過去の文章を訂正させていただきます。
ご指摘、感謝します。