ここに紹介しますのは、マウントゴリラの基となった粘土原型です。

造形用粘土ファンドのソフトタイプで制作しました。
去年の夏の終わりに完成しまして、これから蝋型と金型が作られました。
蝋型制作はドリームロケットさんにお願いしました。

全てのマウントゴリラはここから生まれました。
出発点に当たる粘土原型の公開です。


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沢山のご意見を基に造形しました。
何度も行われた粘土での盛り付けで、かなりボリュームアップさせた覚えがあります。
完成後には全体にサフェーサーを噴いています。


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ちゃんと立つ様に足の裏は綺麗な平らにする様、苦労しました。
何度がやり直しを行いました。
少しでもガタ付くと、製品になった時に立たなくなる虞があるからです。


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蝋型を作る際に、ドリームロケットさんからいくつかアドバイスをいただきました。
間着面は平らにして欲しいとの事でしたので、首の改修に伴い、肩と背中も部分修正しました。

約3ヶ月間の作業を終えて、製品のテストショットが届いた時には感激しました。




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最新作の第9期緑色版ゴリラとの比較です。

製品化されたソフビ素材の物とは大きさやボリュームが違います。
粘土で作った原型を蝋型に置き換えて、それから金型を製造し、その型からソフビ素材を流して量産しますので、全体の形に変化が起こります。


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真横面での比較です。
背の高さと胸板の厚さの違いが一目瞭然です。

ソフビで量産された物は、原型よりも大きさが若干縮まります。
更に製品を型から引き抜く際に、変形が生じる場合があります。
よって、それらの事態を考慮して、原型制作時にやや全体に大きめに作る必要があります。
これはソフビ制作に関しての知識と経験、的確なアドバイスが必要となります。

ソフビ造形は量産された製品が大切であって、造形の本質は数多く作られた生産品にあります。
原型は、よい生産品を生み出す為の前工程です。


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マウントゴリラは、Oneup.さんはじめ、大勢の方々のご協力を経て完成しました。
よりよい生産品を生み出す事が出来ました事に、関係者の皆様に誠に感謝いたします。


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いよいよ明日の25日(土)午前11時から、秋葉原のOneup.でマウントゴリラ第9期緑色版が発売開始されます。
店頭販売の後に、その日の午後9時からネット通販受付が始まります。

ご興味お持ちの方は、是非ご注目お願いします。




もうそろそろ、マウントゴリラの兄弟分に当たる新作を制作します。
現在原型をいじっておりますが、これが中々進みません。
昨年の今頃に、このゴリラ造形を行っていた時の事を思い浮かべて、頑張ります。