バンダイの恐竜シリーズです。
全8種類、ゼンマイ歩行模型です。
イグアノドン、ブロントサウルス、ティラノサウルス、ディメトロドン、ステゴサウルス、スティラコサウルス、アンキロサウルス、トリケラトプスと、恐竜の中でも有名どころが揃っています。
(正式にはディメトロドンは恐竜ではありませんが)
イグアノドン、ブロントサウルス、ティラノサウルス、ディメトロドン、ステゴサウルス、スティラコサウルス、アンキロサウルス、トリケラトプスと、恐竜の中でも有名どころが揃っています。
(正式にはディメトロドンは恐竜ではありませんが)
1972年の2月に、全8種類の恐竜を順次発売していく予定で世に出された物です。
当時の価格で250円、日東の怪獣プラモよりもやや値段が高めで、それでいて四つ足恐竜の尾が動かないという物でしたが、リアルな雰囲気が素晴らしい模型です。
当時の価格で250円、日東の怪獣プラモよりもやや値段が高めで、それでいて四つ足恐竜の尾が動かないという物でしたが、リアルな雰囲気が素晴らしい模型です。
造形も大変よく出来ていて、特に細密な皮膚感は絶品です。
歩行はややモジモジ気味ながらも前進します。
箱絵は全て小松崎茂氏によるもので、映画の一場面を見る様な大変リアルで迫力のある作画です。
ブロントサウルス イグアノドン
ティラノサウルス ステゴサウルス
販売当時、イグアノドンとブロントサウルスを買って遊んだ記憶があります。
その頃僕は小学校卒業間近で、兄弟同士の間で何故か模型熱が起きていた時でした。
上の弟がこの恐竜シリーズのブロントサウルスを、下の弟が同じシリーズのイグアノドンとアオシマのトコトコ鬼太郎を、僕がモーター走行の戦車を買って、それぞれ作って遊んでいました。
その頃僕は小学校卒業間近で、兄弟同士の間で何故か模型熱が起きていた時でした。
上の弟がこの恐竜シリーズのブロントサウルスを、下の弟が同じシリーズのイグアノドンとアオシマのトコトコ鬼太郎を、僕がモーター走行の戦車を買って、それぞれ作って遊んでいました。
その後、この恐竜シリーズが全種出されたのかが気掛かりでした。
第1弾として先の2種(イグアノドンとブロントサウルス)が販売されたのは確かなのですが、第2弾予定のティラノサウルス以降の物が実際に出ていたのかが長い間不明でした。
第1弾として先の2種(イグアノドンとブロントサウルス)が販売されたのは確かなのですが、第2弾予定のティラノサウルス以降の物が実際に出ていたのかが長い間不明でした。
現在、この恐竜モデルに関しましては、殆ど知られておりません。
市販では元より中古市場でも見かけず、模型資料本やマニアの情報でも殆ど触れられておりませんでした。
それが近年になってから、模型マニアの知人によって情報を得ました。
この一連のモデルは、海外輸出版として模様替えされた物が全種出回っていたという事でした。
それも、ゼンマイ歩行版と内部ギミックを廃したディスプレィ版の2タイプが存在したそうです。
この一連のモデルは、海外輸出版として模様替えされた物が全種出回っていたという事でした。
それも、ゼンマイ歩行版と内部ギミックを廃したディスプレィ版の2タイプが存在したそうです。
ディメトロドン スティラコサウルス
(ディスプレィ版 組み済み状態)
トリケラトプス アンキロサウルス
(ディスプレィ版 組み済み状態)
国内版は販売されていたのかは、依然不明です。
そして、遂に数年前にヤフオクで、海外版を含めた数点が出品されているのを見つけて落札しました。
そして、遂に数年前にヤフオクで、海外版を含めた数点が出品されているのを見つけて落札しました。
出品者は、サンダーバード&小松崎茂作品を追いかけてのプラモ収集で知られるI氏(現在は故人)でした。
こられの恐竜を入手した際に、I氏とコンタクトを取り、訊ねてみました。
僕の質問に、誠に丁重にお答え頂きました。
以下、お答え頂きました情報内容を、多少自分なりにですがまとめ直して箇条書き致します。
「1972年2月に発売開始されたバンダイのプラモデル「恐竜シリーズ」ですが、当初、箱中チラシも2種作られ、全8種予定されながら、発売されたのはNO.1イグアノドンとNO.2ブロントザウルスだけでした。
残りのNo.3チラノザウルス、NO.4ジメトロドン、NO.5ステゴザウルス、NO.6スチラコザウルス、NO.7アンキロザウスル、No.8トリケラトプスは予定表記でした。
正方形のバンダイ・カタログで、1973年5月版(&マスコミものNO.2カタログ掲載)の価格表では、2種以外は予定価格のままでした。
74年版でも同様で、74年10月(1975年版)では値段表記もなくなっていました。
そんななか「輸出版ステゴザウルス」は貴重資料でした。
残りのNo.3チラノザウルス、NO.4ジメトロドン、NO.5ステゴザウルス、NO.6スチラコザウルス、NO.7アンキロザウスル、No.8トリケラトプスは予定表記でした。
正方形のバンダイ・カタログで、1973年5月版(&マスコミものNO.2カタログ掲載)の価格表では、2種以外は予定価格のままでした。
74年版でも同様で、74年10月(1975年版)では値段表記もなくなっていました。
そんななか「輸出版ステゴザウルス」は貴重資料でした。
ここからが推測になります。
おそらくですが、金型を作ったものの、「昆虫シリーズ」の延長で作られた「恐竜シリーズ」は当初は売れなかったのではないかと思われます。
その後、バンダイは、「仮面ライダー」「マジンガーZ」等で「マスコミ」シリーズを加速させます。
学説変更などあり、売るチャンスを失ってしまったのでしょう。
その中、米国では自然史博物館などでの発売用に輸出されたのではと推測されます。
もう国内だけの調査では不明ですので、海外プラモ、海外コレクターの仲間を作って、調べるしかないのではないでしょうか?
おそらくですが、金型を作ったものの、「昆虫シリーズ」の延長で作られた「恐竜シリーズ」は当初は売れなかったのではないかと思われます。
その後、バンダイは、「仮面ライダー」「マジンガーZ」等で「マスコミ」シリーズを加速させます。
学説変更などあり、売るチャンスを失ってしまったのでしょう。
その中、米国では自然史博物館などでの発売用に輸出されたのではと推測されます。
もう国内だけの調査では不明ですので、海外プラモ、海外コレクターの仲間を作って、調べるしかないのではないでしょうか?
あまりサポートできるお答えでなくて、すみません。
当方の判明&推測できる部分をお答えしました。」
当方の判明&推測できる部分をお答えしました。」
以上のお答えでした。
大変、親切丁寧な御教授で、お人柄すら伝わって参ります。
故人となられたI氏には、改めて感謝の意を表します。
大変、親切丁寧な御教授で、お人柄すら伝わって参ります。
故人となられたI氏には、改めて感謝の意を表します。
国内販売から海外輸出に変貌を遂げた恐竜模型だった様です。
どうりで見なかった筈でした。
出品者の方への感謝と共に、永年の謎が解けた想いと模型の因果を感じました。
どうりで見なかった筈でした。
出品者の方への感謝と共に、永年の謎が解けた想いと模型の因果を感じました。
ただ、これで全てが解明された訳ではありません。
未だ推測の城を出ないのが実情ですので、これからも究明を続けねばなりません。
未だ推測の城を出ないのが実情ですので、これからも究明を続けねばなりません。
僕の所有しております物ですが、その殆どが組み済みの海外ディスプレィ版です。
それにゼンマイギミックを仕込んで歩行復活させようと計画しておりますが、半分の4体が未完成のままです。
果たして、全部が完成するのはいつの日か。
それにゼンマイギミックを仕込んで歩行復活させようと計画しておりますが、半分の4体が未完成のままです。
果たして、全部が完成するのはいつの日か。
そして、その時までには謎が解明されるのか。
次回よりこの恐竜達を、彩色も含めて完成している物のみですが、順次紹介していきます。