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2015年01月

バンダイの恐竜シリーズです。
 
 
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全8種類、ゼンマイ歩行模型です。
イグアノドン、ブロントサウルス、ティラノサウルス、ディメトロドン、ステゴサウルス、スティラコサウルス、アンキロサウルス、トリケラトプスと、恐竜の中でも有名どころが揃っています。
(正式にはディメトロドンは恐竜ではありませんが)
 
 
1972年の2月に、全8種類の恐竜を順次発売していく予定で世に出された物です。
当時の価格で250円、日東の怪獣プラモよりもやや値段が高めで、それでいて四つ足恐竜の尾が動かないという物でしたが、リアルな雰囲気が素晴らしい模型です。

造形も大変よく出来ていて、特に細密な皮膚感は絶品です。
歩行はややモジモジ気味ながらも前進します。
箱絵は全て小松崎茂氏によるもので、映画の一場面を見る様な大変リアルで迫力のある作画です。
 
 
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      ブロントサウルス イグアノドン
 
 
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      ティラノサウルス ステゴサウルス
 
 
販売当時、イグアノドンとブロントサウルスを買って遊んだ記憶があります。
その頃僕は小学校卒業間近で、兄弟同士の間で何故か模型熱が起きていた時でした。
上の弟がこの恐竜シリーズのブロントサウルスを、下の弟が同じシリーズのイグアノドンとアオシマのトコトコ鬼太郎を、僕がモーター走行の戦車を買って、それぞれ作って遊んでいました。
 
 
その後、この恐竜シリーズが全種出されたのかが気掛かりでした。
第1弾として先の2種(イグアノドンとブロントサウルス)が販売されたのは確かなのですが、第2弾予定のティラノサウルス以降の物が実際に出ていたのかが長い間不明でした。

現在、この恐竜モデルに関しましては、殆ど知られておりません。
市販では元より中古市場でも見かけず、模型資料本やマニアの情報でも殆ど触れられておりませんでした。
 
 
それが近年になってから、模型マニアの知人によって情報を得ました。
この一連のモデルは、海外輸出版として模様替えされた物が全種出回っていたという事でした。
それも、ゼンマイ歩行版と内部ギミックを廃したディスプレィ版の2タイプが存在したそうです。
 
 
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      ディメトロドン スティラコサウルス
      (ディスプレィ版 組み済み状態)
 
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      トリケラトプス アンキロサウルス 
      (ディスプレィ版 組み済み状態)
 
 
国内版は販売されていたのかは、依然不明です。
そして、遂に数年前にヤフオクで、海外版を含めた数点が出品されているのを見つけて落札しました。

出品者は、サンダーバード&小松崎茂作品を追いかけてのプラモ収集で知られるI氏(現在は故人)でした。
こられの恐竜を入手した際に、I氏とコンタクトを取り、訊ねてみました。
僕の質問に、誠に丁重にお答え頂きました。

以下、お答え頂きました情報内容を、多少自分なりにですがまとめ直して箇条書き致します。
 
 
 
「1972年2月に発売開始されたバンダイのプラモデル「恐竜シリーズ」ですが、当初、箱中チラシも2種作られ、全8種予定されながら、発売されたのはNO.1イグアノドンとNO.2ブロントザウルスだけでした。
残りのNo.3チラノザウルス、NO.4ジメトロドン、NO.5ステゴザウルス、NO.6スチラコザウルス、NO.7アンキロザウスル、No.8トリケラトプスは予定表記でした。
正方形のバンダイ・カタログで、1973年5月版(&マスコミものNO.2カタログ掲載)の価格表では、2種以外は予定価格のままでした。
74年版でも同様で、74年10月(1975年版)では値段表記もなくなっていました。
そんななか「輸出版ステゴザウルス」は貴重資料でした。
 
ここからが推測になります。
おそらくですが、金型を作ったものの、「昆虫シリーズ」の延長で作られた「恐竜シリーズ」は当初は売れなかったのではないかと思われます。
その後、バンダイは、「仮面ライダー」「マジンガーZ」等で「マスコミ」シリーズを加速させます。
 学説変更などあり、売るチャンスを失ってしまったのでしょう。
その中、米国では自然史博物館などでの発売用に輸出されたのではと推測されます。
もう国内だけの調査では不明ですので、海外プラモ、海外コレクターの仲間を作って、調べるしかないのではないでしょうか?
 
あまりサポートできるお答えでなくて、すみません。
当方の判明&推測できる部分をお答えしました。」
 
 
 
以上のお答えでした。
大変、親切丁寧な御教授で、お人柄すら伝わって参ります。
故人となられたI氏には、改めて感謝の意を表します。
 
国内販売から海外輸出に変貌を遂げた恐竜模型だった様です。
どうりで見なかった筈でした。
出品者の方への感謝と共に、永年の謎が解けた想いと模型の因果を感じました。
 
ただ、これで全てが解明された訳ではありません。
未だ推測の城を出ないのが実情ですので、これからも究明を続けねばなりません。
 
僕の所有しております物ですが、その殆どが組み済みの海外ディスプレィ版です。
それにゼンマイギミックを仕込んで歩行復活させようと計画しておりますが、半分の4体が未完成のままです。
果たして、全部が完成するのはいつの日か。
そして、その時までには謎が解明されるのか。
 
 
次回よりこの恐竜達を、彩色も含めて完成している物のみですが、順次紹介していきます。
 

これは、僕が自分で描いてこしらえました、伊福部昭のゴジラサントラ版ジャケットです。
 
ビリケン商会さんで現在開催中の、「冬のアックス祭 My Another Jackets 2 レコード編」で展示中です。
 
 
 
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東京は南青山にあるビリケン商会さんは、様々な企画で作品展示を行う画廊としても知られております。
 
青林工藝舎発行のサブカル漫画雑誌「アックス」関連の作家各氏によります、合同作品展です。
過去にも何度か行われた事があり、その都度奇抜で独創的な作品世界が展開されていきました。
 
今回は、オリジナルLPレコードジャケット展です。
各作家諸氏によります、好きな音楽の独創ジャケット制作が展開されます。
海外音楽から歌謡曲まで、実に幅広い題材が集まり、実際にこういうレコードが存在すれば楽しいだろうと思わせる、楽しい作品展です。
 
 
 
そこで僕が描きましたのが、ゴジラのサントラジャケットです。
本来はプロ作家の方々の展示会なのですが、僕が個人的な好奇心から、今回特別に参加を認めていただいて制作した物です。
 
伊福部昭の作品集という名目にしてあります。
作品制作期間が短かったので、不十分な所もございますが、ゴジラ本体は相当入れ込んで完成させました。
 
自作の帯付ですが、帯位置をレコード取り出し口に配置してしまうという、間違いをやらかしてしまいました。
 
 
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ジャケット裏面です。
この曲名は伊福部昭氏作曲の映画作品名をもじったものですが、何がどれかは怪獣ファンでしたらお判りいただけるかと思いまして^^。
 
絵は油性黒マジックでアタリを入れた後、全て水彩絵の具で仕上げました。
素体である白ジャケットが水を弾くので、彩色が大変でした。
 
 
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本来は別の物を制作予定でした。
どうしてもその世界観を絵にしてみたかったのですが、ビリケンさんのご提案もあってゴジラに変更しました。
 
下描きまで行ったのがこれで、「MajiでKoiする5秒前」です。
見辛い絵で申し訳ございませんが、鉛筆下書きでストップした状態です。
この曲イメージで、ミュージカル仕立て作品として描いてみたかったのです。
 
 
これは何らかの形で完成させようと思います。
 
 
「冬のアックス祭」は、ビリケン商会で1月28日(水)(月曜日はお休み)まで開催中です。
ご興味を持たれましたら、是非お出でください。
 
今回も、ビリケン商会さんにはいろいろとお世話になりました。
感謝の意を述べさせていただきます。
どうも有り難うございます。
 

昨年末と今年年頭にお出まししておりました、鉄人28号です。
イマイの電動歩行模型です
 
 
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僕が幼稚園生だった昭和39~40年頃、テレビ番組では「鉄腕アトム」と並んで「鉄人28号」が大人気でした。
どちらもモノクロのアニメ番組でしたが、子供達から絶大な支持を受けていました。
男の子達はどちらかというと、鉄人の方が好きだった様です。
単純明快なロボット対決物ですので、より年少ファン向けだったのでしょう。
 
放送当時、毎回テレビ放送を見ては鉄人の活躍に一喜一憂しておりました。
中でも印象深かったのが、恐竜ロボットとの戦いでした。
鉄人が恐竜に手足を喰いちぎられてしまい、修理工場送りになってしまった場面では、当時幼稚園児だった僕は、悔しさのあまりテレビの前で泣きそうになっていました。
それを見た母が、僕の気持ちを察してか「次は鉄人が恐竜をやっつける番だ。」と言っていたのが忘れられません。
 
鉄人の絵も随分描きました。
「ウルトラQ」と「ウルトラマン」が放送される以前の、巨大ヒーロー物の代表が鉄人でした。
 
しかし、鉄人の玩具関係は、買ってもらった記憶がありません。
せいぜいグリコのオマケで遊んでいた位です。
このオマケが、テレビCMではちゃんと目等が綺麗に塗ってあったのに、実際の市販品は当然ながら未塗装という物で、子供心に憤慨しておりました。
 
鉄人の模型ですが、今井科学から電動歩行で発売されていました。
手元の資料(復刻版模型の解説書)を見てみますと、最初の販売時期が昭和35年からで、その後何度か模型本体の成形色と付属品、箱絵等を変えて、販売を重ねています。
それだけ人気商品だった事が伺えます。

足元が電池ボックスとなっていて、歩行の安定性を保っています。
下半身は不動で、歩行は内部機能で行われますが、これは安定を重視した結果だそうです。
目を光らせて両腕を振って、身体を揺らしながらゴトンゴトンと前進する様は、まさしくフランケンシュタインの様で、鉄人の恐怖を表現する動きを見せます。
 
今回ここのお見せしました鉄人ですが、平成11年(1999年すなわち世紀末!)頃に再版された物です。
色替えで何種類かが出ていた様ですが、これは青色バージョンです。
内部の電動ギミックまでもが再現されており、独特な動きを見る事も可能です。

そのイマイ(1990年代に改名した名称)も、これらの鉄人復刻販売後の2002年に営業停止して、長い歴史に終止符を打ちました。
 
 
鉄人ですが、彩色は紺に黒を入れてやや暗めなメタリックを取り入れた色合いにしてみました。
これは漫画家の永井豪氏が、鉄人を「ロボットのゴジラ」と書かれていた印象からです。
鉄人にもゴジラの遺伝子が受け継がれていると、自己解釈の基に完成させてみました。
 
僕は主に怪獣等の生き物が模型制作の主体なのですが、こうしたロボットも面白いと感じました。
自分が子供時代に接したレトロ感覚の物が中心ですが、また作ってみたいです。
 
 
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目は元は空洞式でしたが、自分で黒の目玉を入れてみました。
縦長の猫目に白い瞳が、鉄人の目です。
 
 
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恐竜との闘いを再現してみました。
 
この恐竜は・・・?
いずれ詳しく紹介させていただきます。
 

日東のミニ怪獣のバルゴンです。
 
 
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ようやくミニバルゴンが入手出来ましたので、組み立て彩色して完成させました。
彩色には若干金の光沢を入れて、爬虫類らしさを表現してみました。
 
これは80年前後に出されていた物で、同じミニシリーズのガメラやギャオスと一緒にセット売りされていた様です。
もうこの時期になると、あのフリクション走行する黄色い岩、通称?ガメラ岩は付属しておりません。
 
小さいながらもよく出来た模型で、ゼンマイタイプのものが2足歩行なのに対し、ミニでは四足になっています。
本来は前足と後ろ足を地面に伸ばした姿なのですが、僕はあえて手足の角度を変えてみました。
 
それはどういう事かというと・・・
 
 
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この様に、岩の上で直立出来る姿にしてみたかったからです。
 
ギリギリのバランスで立ちますが、少しの衝撃でコケますので危ないです。
 
 
 
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さて、ここでいつもの御伽噺編です。
 
ガメラくんとバルゴンくんが、岩に乗っかって遊んでいます。
 
「今度は一緒に乗っかろうぜ!」
 
でも、2人乗りは危ないので止めましょう。
 
 
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最後に皆で、ガメラ岩を真ん中にして記念撮影です。
 

年明けの2日から4日にかけての2泊3日、金沢・能登の北陸ツアー旅行に行って参りました。

昨年も参加しました、クラブツーリズムの旅行企画です。
参加総数40数名の内、お義母さんを始め10名が僕等の親族でした。
 
雪の降る北陸地方の旅行でしたが、天候は穏やかで、それ程の寒さは感じませんでした。
 
 
古い家屋が並ぶひがし茶屋街に、金箔が見事な黄金の茶室。
一面が白い雪に覆われた兼六公園。

荒波が砕ける能登半島の海岸に聳える巨大な岩山。
輪島の漆工房に、永井豪作品が車体に描かれた地方鉄道の乗車。
 
荒波が砕ける能登半島の海岸に聳える巨大な岩山。
荘厳な空間の永平寺に、弁慶の勧進帳の場となった安宅住吉神社。
ウサギたちが放し飼いにされている月兎の里。
 
 
富山、金沢、能登半島、福井と、北陸の名所を移動して満喫した3日間でした。
 
宿泊拠点は金沢のアパホテルで、温泉にゆったりと入って寛ぎました。
甥っ子達にお年玉をあげたり、皆で歓談したりと、楽しい交遊会でした。
 
今年の幸先のよい始まりに、幸多かれと祈る年始です。
 
 
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漆塗りの茄子形楊枝入れと、アパホテルのおもてなし折り鶴。

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