努blog

2015年02月

先日、「總藝舍 底辺文化発掘協会」さんの会合に参加させていただきました。

今回は合計4名で、お酒を飲んだりおつまみを食べたりしては、模型や玩具で遊んだりしながら、怪獣談義で大いに盛り上がりました。

總藝舍さんのブログでは、毎回様々な話題で楽しませていただいております。
皆が愉快な気持ちになれる様な雰囲気は大事です。
いいお付き合いが出来て嬉しいです。


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今回の会合(お遊び)の様子です。
僕の撮影した室内画像が、やや青味を帯びてしまいました。
これが怪獣世界の色合いかも?


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リモコンガメラ対戦。
向かって右側が大場さん制作の有井版で、左側が僕の制作しました日東版です。


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ガメラ対ギャオス。 
共に日東リモコン版で、ギャオスが大場さん作で、ガメラが自分のです。


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リモコンガッパの集結場面。
右側の雌と子供は共に改造品で、子供は有井使用です。

雌ガッパは多賀さん作で、子供ガッパと真ん中の雄ガッパは大場さん作。
向かって一番左側のが僕のです。


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大場さん改造制作の子供ガッパ。
有井版ガッパを、リモコン大サイズに合わせて子供タイプにした物です。
やっぱし、雄と雌が揃っていれば子供も必要ですよね。


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ついに感動のご対面、2大バラゴンです。
バンダイのゼンマイ版(多賀さん作)と複製版マルサン商店(自分制作)。
まるで親子みたいです。


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この背鰭をご覧ください。
もう、惚れ惚れしてしまいます。


今回はリモコン怪獣を中心に、怪獣大混戦で遊びました。
また、皆で楽しみたいです。


(怪獣制作者の名前が一部違っておりましたので、訂正いたしました。
申し訳ございませんでした。)

バンダイのステゴサウルスで、恐竜シリーズのNO・5です。
「ステゴザウルス」表記になっています。


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その武装された厳つい姿から、最も知名度と人気の高い恐竜のひとつです。

今から約1億5千万年前の中生代ジュラ紀後期、北アメリカ大陸に生息していました。
体長7~9メートルで体重2トンに及び、最大の剣竜類です。
鳥盤目剣竜下目に属し、頭から背中、尾にかけて巨大な2列の骨板が並び、尾の先にも4本の棘が生えています。
草食性で性質は大人しく、柔らかい草を食べていました。


特徴的な背中の板ですが、これが一体何の役割を果たしているのかが、以前からいろいろ討議されて来ました。
敵から身を守る為の防御用だとか、これを打ち鳴らして外敵を脅かすとも言われていました。
しかし、板は薄くて強度に欠ける為、防衛には役立たなかったろうと考えられる様になりました。

最近の研究では、この骨板には細かい血管が通っている事が判明し、体温調節の放熱の役割をするという学説が有力です。
また成長と共に骨板も大きくなり、仲間同士のディスプレィの役割も果たしていたとも考えられています。

尾の棘は武器として使用されたと思われ、成長と共に強度を増して、強力な防御となった様です。
喉の辺りにも骨板があり、保護の役割をしていた様です。

このステゴサウルスで有名なのは、大きな身体に比べて随分と脳が小さい事です。
脳の大きさは胡桃程度ですが、これが知能の優劣を示す証拠にはなりません。
かつては腰の部分に第2の脳があり、小さな脳と直結していると言われていました。
現在ではこの説は否定されて、栄養を神経に補給する為のグリコーゲン体があったとされています。


大きな背鰭(骨板)や尾のスパイク等の武装された姿から来る怪獣的なイメージで、昔からよく知られています。
大昔の生き物の復元図には必ず描かれ、数々の映画にも登場しました。
日本では昔は剣竜とも呼ばれていて、雷竜(ブロントサウルス)と共にジュラ紀の代表生物とされています。

僕も恐竜の中では、このステゴサウルスが一番好きです。
子供の頃は地球の歴史の図鑑で、恐竜時代の図版でステゴサウルスを眺めて楽しんでいました。


バンダイの模型ですが、細やかなザラ付いた皮膚感が絶品です。
しかし体形は全体にやや伸び上がった様な具合で、バランスがどうもイマイチです。
背中の板は切り立った菱形で、何故か尾の辺りで形がハート形?に変わっています。
それでも生物感を重視したリアルさを感じさせます。

僕がやや組み立てを間違えてしまって、後ろ足が若干グラ付き気味になってしまいました。
それでも足踏み状態ながらも、歩行前進します。

彩色は昔の恐竜復元図を意識して仕上げました。
骨板と喉の辺りが赤いのは、自分なりの雰囲気からです。


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この模型は海外輸出版で、箱と解説書が英文です。
小松崎茂氏描く箱絵が大変格好よく、素晴らしい作画です。


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紹介して参りましたバンダイの恐竜シリーズですが、ひとまずここで終了とさせていただきます。

この後、更に4体の恐竜が続くのですが、それらは未だ改修作業を行っていない未完成状態ですので、いずれ完成させた時に再度取り上げさせていただきたいと思います。
その際には、またお付き合いをよろしくお願いいたします。

NO・4 ディメトロドン
NO・6 スティラコサウルス
NO・7 アンキロサウルス
NO・8 トリケラトプス

以上の予定です。


どうもご観覧、有り難うございました。

バンダイのティラノサウルスです。
恐竜シリーズのNO・3で、「チラノザウルス」表記です。


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「暴君竜」「百竜の王」との異名を持つ、最大最強の肉食恐竜です。
日本では「チラノサウルス」「タイラノサウルス」とも呼ばれていました。
現在では「ティラノサウルス」の呼び名が定着しています。


恐竜時代の終わりである中生代白亜紀後期の6千8百万年前頃の北アメリカ大陸に生息し、竜盤目獣脚類に属します。
全長15メートル、体長6メートル、体重7トンに達する巨体を持ち、1メートル半もある頭部、大きく裂けた口には刃物の様な鋭い牙がずらりと並び、武器にも用いる強靭な尾、外装から想定される凶暴な性質等、まさしく地球の歴史上最強の生物です。

あらゆる恐竜が恐れる最大の捕食者であり、トリケラトプス等の草食恐竜を相手に戦うドラマチックな復元場面、直立した姿の格好よさと相俟って、比類なき強さを感じさせます。
同じ肉食動物でも、それ以前に生息していたゴルゴサウスルやアロサウルス、ケラトサウルス等とは、桁違いの大きさです。

ゴジラを始めあらゆる怪獣イメージの元祖であり、数々のSF小説や特撮映像等に登場し、いつの時代も子供達から不動の人気を維持しています。

その大きさに関しましては多少の異論があり、最近の学説では若干小振りに修正された様ですが、巨大肉食恐竜である事には変わりありません。
ギガントサウルス、タルボサウルス、スピノサウルス、カルカロドントサウルス等と並んで、最大の肉食竜とされています。



しかし、近年どうもこのティラノサウルス最強説に、異論を唱える姿勢も見られる様になりました。
ティラノサウルスは捕食者ではなく死肉を漁っていたとか、早く走る事は出来なかったとか、更には化石からもっと大きな肉食恐竜が発見されたとかで、王者の地位が揺らぎ始めている様です。

スピノサウルスは全長19メートルに達し、これこそ最大の肉食恐竜だと言われております。
また、古代ワニのディノスクスは想定15メートルに及ぶ巨大さで、小型恐竜を捕食していたと想定されます。
これらの者と、果たしてティラノはまともに渡り合えたかどうか。

そして、更に現代の生物が、ティラノサウルス最強説に追い討ちをかけます。
動物学者の小原秀雄博士(「猛獣もし戦わば」の著者)による解説です。

百獣の王ライオンは群れでの狩りを得意とする為、もしティラノと戦ったとすると、優れたチームワークによる集団攻撃で勝利するのではないかと想像されます。
また、鯨やホオジロザメすら捕食する海の猛獣シャチは、大きな雄だと体長9メートル体重10トンに及び、これは巨大恐竜にも劣らないと言われています。
生きている時代が違うとはいえ、これらの現生猛獣も最強の存在でしょう。

そして最新学説では、とうとう全身に鳥の様な羽毛で覆われたティラノ復元図が現れました。

映画「ジュラシックパーク3」では、スピノサウルスに惨敗する場面が出て、全ティラノファンの怒りを買いました。
これでは王者の貫禄丸潰れです。


一体どうしてこんなに最強恐竜の威厳を損ねる行為が出てくるのでしょうか?
学術研究から来る新事実はさて置いて、そのイメージを損ねる行為は、強い者に対する嫉みの気持ちから来る様に思えてなりません。
そんなさもしい事で、いいものが生まれて来る筈はありません。
たとえ古くからのイメージであっても、ティラノサウルスが最強だという事でいいではありませんか。


あえて言います。
ティラノサウルスこそ最大最強の恐竜です。
そして、そのライバルは     キング・コングです!


と、随分感情的で思い込みの激しい意見になってしまいました。
これも個人的な見解という事でお許し願います。



ここへ来まして、ようやく模型の解説です。
バンダイの模型ですが、元は海外版のディスプレィタイプを歩行式に改造した物です。
内部に日東のガメラのゼンマイを仕込んで歩ける様にしました。
上手い具合にゼンマイ部分が合ってくれてよかったです。
小さな腕は胴体に接着してしまいました。
本来は腕も動く様だったそうです。
やや大股歩行で前進します。

ちなみに、内部ギミック流用に使用しましたガメラですが、その外装は水中走行用に改造使用しました。

バンダイ版ティラノの大きさですが、これが他の恐竜に比べて若干小さく、どうにも拍子抜けしてしまいます。
同じ二足歩行のイグアノドンと比べても小さめなのです。
折角の恐竜王者なのですから、もっと貫禄のある大きさにして欲しかったです。

しかし、その造形は大変見事で、非常にバランスのいいスタイルで昔の恐竜像を再現しています。
日東版ティラノと比べても甲乙付けがたい出来です。

彩色は、昔の恐竜図鑑によく描かれていた茶色系列でいきました。
ライオンや狼のイメージも入っています。


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箱がありませんので、他の恐竜の箱絵からシリーズ構成図を掲載しておきます。
ティラノサウルス対トリケラトプス これは定番ですね。


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遂に実現! ティラノサウルス(日東)対チラノサウルス(バンダイ)

ティラノサウルスは海外映画等でのリアルな表現で、チラノサウルスは日本の怪獣的なイメージです。


次回は「陸の恐竜ー草食竜」ステゴサウルスです。

バンダイのブロントサウルスです。
恐竜シリーズのNO・2で、「ブロントザウルス」の名称で表記されています。


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ブロントサウルスは古くから知られていました恐竜ですが、現在ではその存在が無効になっております。
先に発見されたアパトサウルスと同じ化石であった事と、更には復元化石が他の恐竜との混同であった事が判明したからです。
現在では、全てアパトサウルス名義で扱われています。

愛すべきブロントサウルスは、古生物学上ではこの世から消え去ってしまいました。
巨大恐竜の代表として、復元図や絵本、映画や模型等で昔から親しまれて来ただけに、ショックは大きかったです。
しかし、その存在は決して忘れ去られる事はなく、想像上の怪獣としていつまでも皆の記憶の底に生き続ける事でしょう。


ブロントサウルスとしての解説です。

今から約1億5千万年前の中生代ジュラ紀後期の北アメリカ大陸に生息した、竜盤目竜脚類に属する巨大な草食恐竜です。
全長は25メートル、体重30トンに及び、長い首を伸ばして植物を食べていました。
以前は半水中生活と思われていましたが、群れを作って移動していた陸上生活者であったそうです。

大きな身体と大人しい性質から来る心優しい印象から、多くの子供達に親しまれて来ました。
アメリカの石油会社シンクレア・オイル社の看板マークにもなっています。
映画でも「ロスト・ワールド」「キング・コング」「最後の海底巨獣(恐竜)」、テレビでは「怪獣王子」「恐竜探検隊ボーンフリー」等々、多くの作品に登場しました。
ティラノサウルスと共に人気恐竜の代表格です。


バンダイ模型ですが、頭が丸く全体になだらかな感じで可愛らしい作りです。
頭部は可動式で、S字形に首をもたげています。
ゼンマイ動力で四本足を動かして歩きます。

彩色ですが、70年代には信じられていた水棲恐竜のイメージで、深みのある水蘚色?で塗りました。
腹部が銀色なのは、昔この模型を弟がこんな風に色塗りしていた記憶からです。


この模型が新発売された昭和47年初頭当時、上の弟が家から少し離れた模型屋さんで買って来て、それを兄弟皆で遊んだ思い出がありました。
当時、僕は小学校卒業間近で、何故か兄弟同士の間でも模型熱が高まっていた頃でした。
このバンダイ恐竜にアオシマの鬼太郎、モーター戦車等、いくつかの模型を買ってきては作って遊んでいました。

弟が中心となって、お遊び内容を考えました。
ブロントサウルスを主役にした「ネッシーの大高原」という、テレビ放送(されているという脳内設定)ドラマをでっち上げました。
当時、ブロントサウルスといえば、ネッシーと呼んでいたのです。

内容ですが、怪獣同士の戦いを中心に描いた、あるいはただブロントサウルスが高原を歩いて旅する場面が延々と続いている物語でした。
これは大変な人気番組だという事でしたが、後番組の「タバコ屋鬼太郎」(アオシマのトコトコ鬼太郎が主役)を放送したところ、一挙に視聴率が落ちてしまい、とうとう鬼太郎を打ち切りにしてネッシーの再放送を行う事になったという、子供が考えるにはとんでもないドラマ仕立てなお遊び内容でした。

酷い事に、その後起こった兄弟喧嘩で、僕がこの模型を投げ付けて壊してしまいました。
弟には大変申し訳ない事をしたと反省しております。
こうして現在手に入った模型を完成させて大事に保存しているのは、悪い兄貴である自分自身の、罪滅ぼしの気持ちから来るものです。


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箱絵は小松崎茂氏の作で、巨大な姿が迫力を持って見事に描かれています。


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ネッシー・・・もとい ブロントサウルスのアップ。
穏やかな顔付きですね。


次回は、「陸の恐竜ー肉食竜」ティラノサウルスの登場です。


バンダイのイグアノドンです。
恐竜シリーズのNO・1表記です。


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イグアノドンは、今から約1億年以上昔の中生代白亜紀前期に生息していた草食恐竜です。
鳥盤目鳥脚亜目に属し、体長は7~9メートルで、大きな爪のある前足とよく発達した後足を持ちます。
臼の様な歯が数百本もあり、それで植物を磨り潰して食べていました。

人類科学の歴史上、最も古くから知られた恐竜として有名です。
1822年にイギリスのサセックス州の石切り場から、ギデオン・マンテル夫妻によって断面的な化石が発見されました。
それが学術的に認知された最初の恐竜でした。
(同時期に発見された肉食恐竜メガロサウルスも同様です)

1878年にベルギーのベルニサール炭鉱から多数の全身化石が発見され、それによって全身像が解明されました。
復元された化石は、ベルギー王立自然史博物館に所蔵展示されました。
上野の科学博物館で日本公開された時に僕もそれを見ましたが、黒光りする重厚な化石の迫力に圧倒されてしまいました。

発見当初は1本角を生やしたサイの様な四つ足の姿で復元されていましたが、全身像が判明すると2本足直立のカンガルー形に修正されました。
この直立姿は長い間認知されていたのですが、最新の研究では、再び四つ足姿に再修正されているそうです。


バンダイの模型ですが、当時の恐竜像である直立姿勢の姿を正確に表現しています。
ゼンマイで身体を左右に動かしながら大股で歩行します。
腕は足に直列しているものの殆ど機能せず、僅かに動く程度です。
肌理細やかな皮膚感は絶品で、爬虫類の鱗表現が素晴らしいです。
怪獣的な牙表現になり易い歯も、草食性の臼の様な形が並んでいます。

彩色ですが、イグアナをイメージした南国トカゲ風にしてみました。
身体の溝に沿って模様を濃く入れてみました。


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恐竜シリーズの第1弾として、ブロントサウルスと共に発売されました。
箱絵は小松崎茂氏で、走る様子が迫力ある作画で描かれています。


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2色刷り8ページの「恐竜百科辞典」なる小冊子が、付録として付いていました。
イグアノドンにはNO・1「恐竜の祖先たち」が、ブロントサウルスにはNO・2「水べの恐竜たち」が付属していました。
先の2体以外は国内販売版が見つからないので、この冊子も全冊揃っていたのかは不明です。


次回は水べの恐竜として、ブロントサウルスを紹介しましょう。
(冊子の解説風)

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