努blog

2015年07月

今回は、セピア色の夢物語です。

随分前の事ですが、模型マニアには堪らない夢を見ました。
これはあくまでも僕個人の夢の中の話であり、現実に起きた出来事ではございませんので、最初にそれをお断りさせていただきます^^。



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ある寂れた地方の街並みに、小さな古ぼけた模型屋さんがありました。
中に入って見ますと、ひっそりとした店内でお客は僕ひとり。

古い木製の棚に、現行品と思しき模型の箱が、所々無造作に置いてありました。
お店の人に聞いてみましたところ、もう廃業予定で在庫処分を行っているとの事でした。


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棚に積まれた模型には、自分はそれ程気にも留めませんでしたが、古い汚れのこのお店自体に、長い時代の歴史を感じていました。
かつては、いろんな品物があって、模型の歴史、時代の流行と共に、それらが流れては消えて行ったのだろうと思いました。


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ふと思い立った様に、僕はお店のお婆さんに尋ねました。
「怪獣はありませんか?」
すると奥から何やら持って来るではありませんか。

なんとそれは、箱はボロで黒く汚れていましたけれども、マルサン商店の電動カネゴンでした。
そして、ハックの形をした水筒までもが。(そういう物が存在するのか判りませんが)
恐る恐る値段を聞いてみると、全部で800円位でした。
もう、狂喜しまして全部その場で買いました。


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あと、マルサンのマスコット版ペギラも数個あったのですが、それはネット販売しているという事ですので、買えませんでした。
(何で、この様な時代に取り残された感じのお店が、ネット活用しているのかが不明ですが)

それにしましても、この貴重な品物がこういう形で手に入るとは思いませんでした。
もっと他にも何かあるかも知れない、まさかこれは夢じゃあないだろうか?
と思っておりましたら・・・・・


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ここで目が覚めました、やっぱり夢でした。
うわ~っ!!!!!


でも、嬉しかったです。
たとえ夢の中の出来事ですけれども、こうして記憶に残る楽しさを得られた訳ですから。

もしかしたら、更に店の奥には、今迄に見た事もない様な貴重な品物が、驚愕の怪獣模型があったのかも知れません。
実に想像(妄想)力を掻き立てられる、これぞ夢の世界です。

辛くて厳しい現実ですが、夢からの贈り物を励みに、今日も頑張って生きていきます。



今回の画像ですが、僕の所有しております模型の空き箱(まだ未組みの物もありますが)をあらん限り用意しまして、撮影後に画像処理でセピア色にしてみました。
昔懐かしい夢の世界を再現出来たでしょうか?

基の画像も掲載しておきます。
トリミングが微妙に違います。


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怪獣模型の歴史を語る上で重要な存在であり、全ての怪獣モデルの元祖となった、マルサン商店の電動ゴジラ・・・の復刻版です。

ノスタルジックヒーローズから出ています、組み立てモデルです。


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オリジナルはとても手が出ませんので、復刻版を組み立て彩色しました。
この復刻版も、既に販売から10年以上が経っていて、現在でも取り扱い中の現行商品です。

当時の金型を用いたのでしょうか、歩行に改良を加えて確実に前進出来る様になっています。
これまで入手難と言われたマルサン電動怪獣モデルが、実際に手に取って遊べる様になりました。
多くの模型愛好家の願いを叶えた、夢の傑作模型です。


マルサンソフビゴジラを意識して、全体を青黒く彩色しました。
バラゴンが地底から出現した茶色系列ですので、ゴジラはそれとは対照的に、海底を彷彿させる青系統の色合いでまとめてみました。

この復刻版では目玉が空洞で、内部のムギ球から赤い光が放たれる効果がありました。
僕は目の色を塗りたくなって、目玉の改造を行いました。
プラ板とパテで覆って真ん中に穴を開けて、そこから光が漏れる様な形にしました。


オリジナルのマルサン商店電動ゴジラですが、昭和39(1964)年に発売開始されて、日本の怪獣模型の元祖となりました。
やがて、「ウルトラQ」のテレビ放送開始と共に怪獣ブームが訪れて、マルサン商店からも多数の電動怪獣模型が販売されました。
新作怪獣が続々と商品展開される中で、ゴジラも版を重ねて生産され続けました。


昭和41(1966)年、僕が丁度小学校一年生の時に、千葉の津田沼かどこかの模型売り場で、このマルサンゴジラを父にねだって買ってもらった想い出がありました。

当時、怪獣の模型と言えば、模型売り場にはこのゴジラしかありませんでした。
そのマルサンゴジラの箱が、山と積まれていました。

ゴジラを買って欲しいという僕に、父は
「こんなのいつも粘土で作っているだろう?何でも言う事聞くか?」
と言いながらも買ってくれました。

そして家に(当時は船橋市前原の前原団地に家族で住んでいました その公団住宅は現在は存在しません)帰って来てから、父はゴジラ作りを行いました。
モーターと電池は別売りだったので、値段も高く付いたでしょうし、組み立ても大変だった様です。
それでも夢中で組み立ててくれました。

昼頃から取り掛かって、完成して僕にお披露目してくれたのが夜でした。
随分と難しかったと言っておりました。
始めは、リモコンボックスのスイッチを恐る恐る軽く押しても動きませんでしたが、通電してちゃんと歩行しました。

僕はこのゴジラを、壊れてボロボロになるまで遊んでいました。


いい年齢の大人になった今でも、こうして怪獣模型や動く模型が好きで作っておりますのも、このゴジラの想い出があったおかげだと思っています。
楽しいひと時を与えてくれた亡き父と母に、感謝の念を感じる模型です。


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          世紀の大怪獣 ゴジラの雄姿


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        山勝のブロマイドと 緑色も格好いい!


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