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2016年06月

ソフビ人形作家安楽安作さん制作、オリジナル怪獣ゴガメジラーのソフビ人形です。


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安楽安作さんはオリジナル怪獣の創作、アニメーション制作と、数多くの作品を発表されておられる作家さんです。

怪獣ソフビ人形も幾種類も販売されており、地底巨大タコや伝説の竜、神話の怪獣に昔話の鬼、更には可愛らしい動物キャラと、作風も様々です。
そのどれもが、安楽さん独特の個性で生み出されています。
これだけ多彩な感性で創作を行う作家さんは、他に類を見ない存在だと思います。

大山椒魚怪獣ゴガメジラーは、安楽さんの代表作です。
鱗とイボに覆われた巨大感溢れる全身、身体のかなりの部分を占める頭部に全ての物を飲み込む様な大口。
飛行可能な翼状の両腕に、ジェット噴射の両足。
まさしく大怪獣の名に相応しい、存在感抜群の姿形です。


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ここで安作さんとゴガメジラーに関する、想い出話を紹介させていただきます。

随分前の事ですけれども、新宿で定期的に行われておりましたパチモンサミットに、僕は時折参加させていただきました。
そこで沢山のオリジナルソフビメーカーの方々のご協力によります、景品の抽選会やソフビ販売が行われておりました。

その会場で、安楽安作さんは個別に彩色された沢山のゴガメジラー等のソフビ人形を持参されて、多くのファンの方々を熱狂させました。
僕もその内の一人で、用意された数多くの色取り取りの一品物彩色品の中から、緑色系統のゴガメジラーを選んで購入しました。

それがここに紹介しました物で、「新緑」と呼ばれる個体です。
水色成形色の上から黄緑に緑、金色に銀色と、多彩な噴きつけが成された素晴らしい逸品でした。
あまりの感激に、僕は思わず安楽さん御本人とお話して、自分の思いを伝えさせていただきました。
安楽さんも嬉しそうでした


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僕がお見受けしました安楽さんですが、大変真面目で優しいお方という印象を受けました。
作られた作品も、実在の生き物や神話伝説の物語等から得たイメージを基に、緻密な造形表現で創造されておりました。

これは僕個人の想像ですが、もしかしたらそのナイーブな感性が、業界内の風潮とは合わなかったのかも知れません。
暫くの間、表舞台からは身を引かれて、多くの品々も幻の存在となっておりました。

あれから幾歳月が経過しましたが、昨年よりメディコム・トイさんから復活を果たされて、ゴガメジラーを始めとする怪獣ソフビの再版、更には新作発表も行われる運びとなりました。
これは大変嬉しい事です。


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御本人もいろいろとご苦労がおありと思われますけれども、僕も創作怪獣ソフビ作家の一員としまして、安楽さんの怪獣世界を応援していきたいと思っております。

その思いを託す意味でも、この新緑ゴガメジラーを今回紹介させていただきました。


ここに紹介しますのは、マウントゴリラの基となった粘土原型です。

造形用粘土ファンドのソフトタイプで制作しました。
去年の夏の終わりに完成しまして、これから蝋型と金型が作られました。
蝋型制作はドリームロケットさんにお願いしました。

全てのマウントゴリラはここから生まれました。
出発点に当たる粘土原型の公開です。


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沢山のご意見を基に造形しました。
何度も行われた粘土での盛り付けで、かなりボリュームアップさせた覚えがあります。
完成後には全体にサフェーサーを噴いています。


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ちゃんと立つ様に足の裏は綺麗な平らにする様、苦労しました。
何度がやり直しを行いました。
少しでもガタ付くと、製品になった時に立たなくなる虞があるからです。


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蝋型を作る際に、ドリームロケットさんからいくつかアドバイスをいただきました。
間着面は平らにして欲しいとの事でしたので、首の改修に伴い、肩と背中も部分修正しました。

約3ヶ月間の作業を終えて、製品のテストショットが届いた時には感激しました。




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最新作の第9期緑色版ゴリラとの比較です。

製品化されたソフビ素材の物とは大きさやボリュームが違います。
粘土で作った原型を蝋型に置き換えて、それから金型を製造し、その型からソフビ素材を流して量産しますので、全体の形に変化が起こります。


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真横面での比較です。
背の高さと胸板の厚さの違いが一目瞭然です。

ソフビで量産された物は、原型よりも大きさが若干縮まります。
更に製品を型から引き抜く際に、変形が生じる場合があります。
よって、それらの事態を考慮して、原型制作時にやや全体に大きめに作る必要があります。
これはソフビ制作に関しての知識と経験、的確なアドバイスが必要となります。

ソフビ造形は量産された製品が大切であって、造形の本質は数多く作られた生産品にあります。
原型は、よい生産品を生み出す為の前工程です。


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マウントゴリラは、Oneup.さんはじめ、大勢の方々のご協力を経て完成しました。
よりよい生産品を生み出す事が出来ました事に、関係者の皆様に誠に感謝いたします。


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いよいよ明日の25日(土)午前11時から、秋葉原のOneup.でマウントゴリラ第9期緑色版が発売開始されます。
店頭販売の後に、その日の午後9時からネット通販受付が始まります。

ご興味お持ちの方は、是非ご注目お願いします。




もうそろそろ、マウントゴリラの兄弟分に当たる新作を制作します。
現在原型をいじっておりますが、これが中々進みません。
昨年の今頃に、このゴリラ造形を行っていた時の事を思い浮かべて、頑張ります。


最近、マウントゴリラをご希望のお方が増えていらっしゃる様です。
これは大変嬉しい事であり、皆様には感謝の気持ちが耐えません。

ここで、若干ではありますが入手の概要を明記させていただきます。


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マウントゴリラですけれども、全てがOneup.さんからの取り扱い販売になります。

インディーズソフビ製品ですので、毎回生産数は限定しております。

販売日が決まりますと、Oneup.さんのブログやツイッターで告知がなされます。
お店での販売後、Oneup.さんのHPを通じて通販が行われます。

これらはほぼ即日完売となる可能性が高いです。
過去の販売分は全てsold-outで、同じ品物の再生産はございませんが、定期的に色を変えての販売を続けております。

詳しくはOneup.さんからの情報をご覧ください。


僕に取りまして、熱心な大勢のお方がいらっしゃる事は励みになります。
これからも、よろしくお願いします。

入梅でしょうか、暑い陽気の中にも雨音を感じさせる今日この頃です。

マウントゴリラですが、この度新規彩色が販売されます。
緑色のゴリラで、第9期に当たります。


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第8期CONVICTとの記念撮影です。
CONVICT版は好評の内に、販売開始とほぼ同時に完売したそうです。
青と緑のエコゴリラです。


マウントゴリラ第9期緑色版ですが、今月6月25日(土)午前11時から、秋葉原のOneup.さんで販売開始です。
Oneup.さんのブログ等でも近く情報公開されますので、そちらも合わせてご確認願います。


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今回は全身が緑色のゴリラで、深緑と黄緑を織り交ぜた彩色です。
森林の草木の色と同化した、自然界の住人を意識した表現です。
海と宇宙の青ゴリラに対して、こちらは森の緑のイメージです。


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押し合い圧し合いゴリラが集合!です。
グリーンゴリラが大自然の息吹を呼び覚まします。


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先日、名古屋で行われました「ゲバゲバ名古屋ソフビまつり」で販売されました、ヤモマークさん彩色の蓄光版ゴリラです。
清涼感溢れる色彩に思わず一目惚れです。

これからも、こういったコラボ企画には参加して行きたいです。


現在、精鋭彩色作業中です。
また楽しい物を公開しますので、よろしくお願いします。

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