来るか来るかと思っていた方も多いでしょうけれども、やっぱり来ました。
2020年の挑戦 ケムール人の話題です^^。
特撮テレビ番組の元祖として名高い「ウルトラQ」(1966年)の有名エピソード「2020年の挑戦」は、怪奇色の濃いSFドラマです。
当時としては近未来であった2020年の世界から、地球に飛来した宇宙人ケムール人が登場します。
発達した科学により寿命を驚異的に伸ばす事に成功したケムール人ですが、肉体の衰えはどうにもなりませんでした。
そこで地球人の若い肉体を奪いに地球にやって来るという設定内容です。
何とも物騒な話ですが、どんなに科学が発達しても生命の維持には限界があるという証明でしょう。
後に登場するウルトラセブンのワイルド星人も同様ですが、他者の命を奪ってまでも自分達が生き延びるという主義は、他の生き物に対する僕等人間も又同様だと考えますと、実に重いです。
それはさて置いて、誘拐怪人ケムール人の姿形と設定は、映像作品に登場する宇宙人の中でも大変素晴らしく、今なお語り継がれています。
デザインはウルトラマンと多くの怪獣を生み出しました成田亨先生です。
成田先生ご自身も会心の作と称される程の傑作です。
以前成田先生は、ご自分がデザインされた怪獣・宇宙人の中で特に好きなものとしまして、ゴモラ、ジャミラ、ケムール人を取り上げていらっしゃいました。
そのケムール人ですが、今なお素晴らしいデザイン感覚は時代を超えた存在として輝いています。
頭の天辺から足の爪先までひとつに繋がった、一切の無駄を排した長身のスマートな体形。
長く伸びた頭頂部と不気味に動く3つの目玉のある頭部は、どこから見ましてもひとつの顔に見えます。
これは成田先生が、古代エジプトの絵画表現を取り入れたシンクロナイゼーションという技法を用いたものです。
笑い声を上げながら夜の街路を高速で走り抜ける姿は、怪奇と幻想のイメージです。
ケムール人役の古谷敏氏は、スマートな体形を見込まれまして後にウルトラマンを演じられました。
ケムール人の住む2020年の世界に、とうとう時代が追い付いてしまいました。
多少前置きが長くなりましたが、放送当時の書籍類を中心にケムール人のビジュアル関連を紹介していきましょう。
ウルトラマン決定版!怪獣カード
(現代芸術社刊 1966年)
ウルトラマン放送当時に出ていました、ウルトラ怪獣の解説付き怪獣イラストカードです。
成田亨先生の作品で、走るケムール人が素晴らしいイメージで描かれています。
モノクロ映像の「ウルトラQ」における色彩感覚が判明出来ます貴重な資料です。
特撮と怪獣
(フィルムアート社刊 1996年)
成田先生が歩んで来られた道のりを、語り下ろしで書かれました自叙伝です。
幾多の怪獣イラストをこの本の為に描かれましたが、特にお気に入りでしたウルトラマンとケムール人も新たに描かれております。
この絵とほぼ同じ構図の彩色絵画も存在します。
躍動感溢れる姿を正面から捉えています。
週刊少年マガジン 1966年18号 巻頭特集 ウルトラQのすべて
(講談社刊 1966年)
ウルトラQ放送当時の少年誌での特集です。
南村喬之画伯が描きます、大迫力の作画です。
ガラダマ隕石が大群飛来する都心で、怪獣達が大暴れです。
ケムール人がなんとビル根こそぎを持ち上げています。
この雑誌特集は当時親戚の家で見せてもらいましたが、このケムールの暴れっぷりには年上の従兄も驚いていました。
週刊少年マガジン 1967年19号 巻頭特集 超ワイド画報オール怪獣大激闘
(講談社刊 1967年)
ウルトラマンの放送が終わった時期の特集です。
2色刷りの巻頭織り込みグラフで、広げますと差し渡し1メートルにも及びます怪獣大パノラマ画報です。
南村香之画伯によります迫力の描写で、沢山の怪獣達が大暴れする様子が描かれています。
これだけの絵を描くのに、どれ位の時間と労力がかかっているのか計り知れません。
一体一体丹念に描き込まれた怪獣達が、素晴らしい迫力で活き活きと描写されています。
その中の一部ですが、ケムール人がゴモラと戦っています。
両者共、成田先生のお気に入りデザインです。
果たして勝敗はいかに?
週刊少年マガジン 1965年53号 巻頭特集 ウルトラQの怪獣たち
(講談社刊 1965年)
ウルトラQが放送前の特集号です。
オーソドックスな形での紹介ですが、観覧車を前にして立つ巨大宇宙人としての姿が描かれています。
後にこの構図は面子の絵柄にも流用されました。
週刊少年マガジン 1966年18号 巻頭特集 ウルトラQのすべて
(講談社刊 1966年)
全ての怪獣紹介です。
ケムール人の他にもゴメスとトドラも載せておきました。
頭が生きて身体は死んでいる?という解説文は、一定情報として繰り返し応用されています。
週刊少年マガジン 1966年51号 巻頭特集 ’66年版ウルトラ怪獣事典
(講談社刊 1966年)
ウルトラマン放送時の年末特集で、それまで登場しました怪獣達がまとめて取り上げられています。
これはウルトラ怪獣のみならず、東宝や大映等の映画作品、更には「悪魔くん」や講談社では馴染みの薄かった「マグマ大使」、そして海外作品の怪獣等も取り上げていました。
まさに怪獣大特集です。
ケムール人のお決まりの解説は兎も角、ナメゴンはなんと火星人が姿を変えた物だという内容には驚きです。
本当にそうだったんでしょうか?
週刊少年マガジン 1967年11号 巻頭特集 きみも怪獣を作ろう!
(講談社刊 1967年)
ウルトラマンも放送終盤の時の怪獣特集です。
高山良策氏の怪獣工房紹介から、特撮スタジオの様子、そして廃材中心に作る怪獣アィデア工作までが紹介されています。
その中でも、ザルと布切れを使ったカネゴンの着ぐるみ工作が有名です。
しかし、実際には子供が作れる代物ではありませんでした。
作り方の大変さと共に、材料がまず手に入りません。
カネゴンの場合は最難関は大きなザルでしたが、所々明記してあります いならい古着等もありませんでした。
古着だろうと何だろうと、当時の一般家庭ではボロを縫い合わせてでも着用していました。
このケムール人も頭部までは紙で作れるでしょうが、お父さんの猿股を使ってまで作る事はとても出来ません。
少年ブック 1966年6月号 中城健版ウルトラQ
(集英社刊 1966年)
どことなく手塚治虫タッチを連想させます、中城健氏描くウルトラQのコミカライズです。
後にスポーツ漫画で開花します中城氏ですが、様々な怪獣漫画も手掛けています。
その原点とも呼べるのが漫画版ウルトラQなのです。
テレビドラマ版をほぼ忠実に描き、ケムール人の不気味さも柔軟なペンタッチで描写しています。
この時期の氏の画風が、可愛らしさを感じられて好きでした。
週刊少年マガジン 1967年17号 楳図かずお版ウルトラマン
(講談社刊 1967年)
怪奇漫画の大御所 楳図かずお氏の描いた漫画版ウルトラマンです。
最終話に当たりますメフィラス星人の回に登場する、凶悪宇宙人軍団です。
テレビドラマ版とは違い、楳図版では街を破壊して大暴れして、ウルトラマンとも直接対決します。
楳図タッチが最高に宇宙人の質感表現を引き出して、怪獣イメージで描き込んでいます。
週刊少年マガジン 1967年19号 楳図かずお版ウルトラマン
(講談社刊 1967年)
メフィラスの手下の宇宙人軍団中、ケムール人はやや影が薄い感じです。
軟体動物みたいで不気味なんですけれどもね。
頭頂部から煙幕を出してウルトラマンを攻撃します。
チームワークの取れた連携プレーを見せますが、最後はウルトラマンのスペシウム光線で一網打尽にされます。
週刊少年マガジン 1965年52号 ウルトラQ特集予告
(講談社刊 1965年)
伝説のウルトラQの最初の特集号が出るひとつ前の号での予告頁です。
これを当時見た読者の子供達は、いかに皆ドキドキした事でしょうか。
怪獣時代の幕開け、そして現在まで続くウルトラ世界の出発原点の始まりなのですから。
壮大な伝説が生まれる前触れを目の当たりにする気持ちの高鳴です。
ケムール人に関する怪獣文化情報を、手持ちの資料からざっと紹介していきました。
2020年を迎えて、更なる未来を明るく築いていきたい気持ちですね。
2020年の挑戦 ケムール人の話題です^^。
特撮テレビ番組の元祖として名高い「ウルトラQ」(1966年)の有名エピソード「2020年の挑戦」は、怪奇色の濃いSFドラマです。
当時としては近未来であった2020年の世界から、地球に飛来した宇宙人ケムール人が登場します。
発達した科学により寿命を驚異的に伸ばす事に成功したケムール人ですが、肉体の衰えはどうにもなりませんでした。
そこで地球人の若い肉体を奪いに地球にやって来るという設定内容です。
何とも物騒な話ですが、どんなに科学が発達しても生命の維持には限界があるという証明でしょう。
後に登場するウルトラセブンのワイルド星人も同様ですが、他者の命を奪ってまでも自分達が生き延びるという主義は、他の生き物に対する僕等人間も又同様だと考えますと、実に重いです。
それはさて置いて、誘拐怪人ケムール人の姿形と設定は、映像作品に登場する宇宙人の中でも大変素晴らしく、今なお語り継がれています。
デザインはウルトラマンと多くの怪獣を生み出しました成田亨先生です。
成田先生ご自身も会心の作と称される程の傑作です。
以前成田先生は、ご自分がデザインされた怪獣・宇宙人の中で特に好きなものとしまして、ゴモラ、ジャミラ、ケムール人を取り上げていらっしゃいました。
そのケムール人ですが、今なお素晴らしいデザイン感覚は時代を超えた存在として輝いています。
頭の天辺から足の爪先までひとつに繋がった、一切の無駄を排した長身のスマートな体形。
長く伸びた頭頂部と不気味に動く3つの目玉のある頭部は、どこから見ましてもひとつの顔に見えます。
これは成田先生が、古代エジプトの絵画表現を取り入れたシンクロナイゼーションという技法を用いたものです。
笑い声を上げながら夜の街路を高速で走り抜ける姿は、怪奇と幻想のイメージです。
ケムール人役の古谷敏氏は、スマートな体形を見込まれまして後にウルトラマンを演じられました。
ケムール人の住む2020年の世界に、とうとう時代が追い付いてしまいました。
多少前置きが長くなりましたが、放送当時の書籍類を中心にケムール人のビジュアル関連を紹介していきましょう。
(現代芸術社刊 1966年)
ウルトラマン放送当時に出ていました、ウルトラ怪獣の解説付き怪獣イラストカードです。
成田亨先生の作品で、走るケムール人が素晴らしいイメージで描かれています。
モノクロ映像の「ウルトラQ」における色彩感覚が判明出来ます貴重な資料です。
特撮と怪獣
(フィルムアート社刊 1996年)
成田先生が歩んで来られた道のりを、語り下ろしで書かれました自叙伝です。
幾多の怪獣イラストをこの本の為に描かれましたが、特にお気に入りでしたウルトラマンとケムール人も新たに描かれております。
この絵とほぼ同じ構図の彩色絵画も存在します。
躍動感溢れる姿を正面から捉えています。
週刊少年マガジン 1966年18号 巻頭特集 ウルトラQのすべて
(講談社刊 1966年)
ウルトラQ放送当時の少年誌での特集です。
南村喬之画伯が描きます、大迫力の作画です。
ガラダマ隕石が大群飛来する都心で、怪獣達が大暴れです。
ケムール人がなんとビル根こそぎを持ち上げています。
この雑誌特集は当時親戚の家で見せてもらいましたが、このケムールの暴れっぷりには年上の従兄も驚いていました。
週刊少年マガジン 1967年19号 巻頭特集 超ワイド画報オール怪獣大激闘
(講談社刊 1967年)
ウルトラマンの放送が終わった時期の特集です。
2色刷りの巻頭織り込みグラフで、広げますと差し渡し1メートルにも及びます怪獣大パノラマ画報です。
南村香之画伯によります迫力の描写で、沢山の怪獣達が大暴れする様子が描かれています。
これだけの絵を描くのに、どれ位の時間と労力がかかっているのか計り知れません。
一体一体丹念に描き込まれた怪獣達が、素晴らしい迫力で活き活きと描写されています。
その中の一部ですが、ケムール人がゴモラと戦っています。
両者共、成田先生のお気に入りデザインです。
果たして勝敗はいかに?
週刊少年マガジン 1965年53号 巻頭特集 ウルトラQの怪獣たち
(講談社刊 1965年)
ウルトラQが放送前の特集号です。
オーソドックスな形での紹介ですが、観覧車を前にして立つ巨大宇宙人としての姿が描かれています。
後にこの構図は面子の絵柄にも流用されました。
週刊少年マガジン 1966年18号 巻頭特集 ウルトラQのすべて
(講談社刊 1966年)
全ての怪獣紹介です。
ケムール人の他にもゴメスとトドラも載せておきました。
頭が生きて身体は死んでいる?という解説文は、一定情報として繰り返し応用されています。
週刊少年マガジン 1966年51号 巻頭特集 ’66年版ウルトラ怪獣事典
(講談社刊 1966年)
ウルトラマン放送時の年末特集で、それまで登場しました怪獣達がまとめて取り上げられています。
これはウルトラ怪獣のみならず、東宝や大映等の映画作品、更には「悪魔くん」や講談社では馴染みの薄かった「マグマ大使」、そして海外作品の怪獣等も取り上げていました。
まさに怪獣大特集です。
ケムール人のお決まりの解説は兎も角、ナメゴンはなんと火星人が姿を変えた物だという内容には驚きです。
本当にそうだったんでしょうか?
週刊少年マガジン 1967年11号 巻頭特集 きみも怪獣を作ろう!
(講談社刊 1967年)
ウルトラマンも放送終盤の時の怪獣特集です。
高山良策氏の怪獣工房紹介から、特撮スタジオの様子、そして廃材中心に作る怪獣アィデア工作までが紹介されています。
その中でも、ザルと布切れを使ったカネゴンの着ぐるみ工作が有名です。
しかし、実際には子供が作れる代物ではありませんでした。
作り方の大変さと共に、材料がまず手に入りません。
カネゴンの場合は最難関は大きなザルでしたが、所々明記してあります いならい古着等もありませんでした。
古着だろうと何だろうと、当時の一般家庭ではボロを縫い合わせてでも着用していました。
このケムール人も頭部までは紙で作れるでしょうが、お父さんの猿股を使ってまで作る事はとても出来ません。
少年ブック 1966年6月号 中城健版ウルトラQ
(集英社刊 1966年)
どことなく手塚治虫タッチを連想させます、中城健氏描くウルトラQのコミカライズです。
後にスポーツ漫画で開花します中城氏ですが、様々な怪獣漫画も手掛けています。
その原点とも呼べるのが漫画版ウルトラQなのです。
テレビドラマ版をほぼ忠実に描き、ケムール人の不気味さも柔軟なペンタッチで描写しています。
この時期の氏の画風が、可愛らしさを感じられて好きでした。
週刊少年マガジン 1967年17号 楳図かずお版ウルトラマン
(講談社刊 1967年)
怪奇漫画の大御所 楳図かずお氏の描いた漫画版ウルトラマンです。
最終話に当たりますメフィラス星人の回に登場する、凶悪宇宙人軍団です。
テレビドラマ版とは違い、楳図版では街を破壊して大暴れして、ウルトラマンとも直接対決します。
楳図タッチが最高に宇宙人の質感表現を引き出して、怪獣イメージで描き込んでいます。
週刊少年マガジン 1967年19号 楳図かずお版ウルトラマン
(講談社刊 1967年)
メフィラスの手下の宇宙人軍団中、ケムール人はやや影が薄い感じです。
軟体動物みたいで不気味なんですけれどもね。
頭頂部から煙幕を出してウルトラマンを攻撃します。
チームワークの取れた連携プレーを見せますが、最後はウルトラマンのスペシウム光線で一網打尽にされます。
週刊少年マガジン 1965年52号 ウルトラQ特集予告
(講談社刊 1965年)
伝説のウルトラQの最初の特集号が出るひとつ前の号での予告頁です。
これを当時見た読者の子供達は、いかに皆ドキドキした事でしょうか。
怪獣時代の幕開け、そして現在まで続くウルトラ世界の出発原点の始まりなのですから。
壮大な伝説が生まれる前触れを目の当たりにする気持ちの高鳴です。
ケムール人に関する怪獣文化情報を、手持ちの資料からざっと紹介していきました。
2020年を迎えて、更なる未来を明るく築いていきたい気持ちですね。
コメント
コメント一覧 (13)
オリンピックって思っている人がほとんどだと思いますが…
特撮ファンはやっぱりケムール人ですよねw
斬新なデザインで未だにインパクトありますよね〜
まだウルトラマンが地球にいないし科特隊もいない… 人類の知恵で解決するウルトラQも面白いですが…もし科特隊やウルトラマンがいたら…って作品も見てみたいですねw
努
がしました
やはり何と言いましても、今年2020年は東京オリンピックと同時にケムール人の年ですね。
まさかこの時代に現実が追い付いてしまうとは。
メフィラス星人の回で、科特隊はケムール人も倒したと言っていましたが、ドラマでは描かれなかったエピソードがあったのでしょうか?
ウルトラマン対ケムール人の話も見てみたいですけど、体力的に戦闘レベルが違いそうですので、ケムールは助っ人を頼みそうです。
あっ、それがゼットンだったのでは!
努
がしました
2020年、そういう年だったんですね!
子供のころワクワク興奮しながら見ていた、特撮作品中の近未来に実時代が追いついてしまったんですね。
いや〜、深いですね〜。
ケムール人、シンプルでありながら独特のデザインで、白黒の画面と相まってものすごく不気味ですよね。
成田氏や高山氏の創造した怪獣・宇宙人はどれも独創的で
カッコイイです!
努
がしました
いつの間にか時代が追い付いてしまうとは、もう近未来が空想ではなくなってしまいました。
時代が変われど人間の本質は変わりません。
成田先生がおっしゃる通り、愛と感動、怒りと欲望、孤独と喜びの感情は不変のものなのです。
ケムール人のデザインと存在感は今もって驚きですね。
影法師の様な姿が闇夜を走るイメージは、まさに幻想作品に相応しいです。
努
がしました
二本か三本立てでしたがケムール人しか印象に残ってませんねw
努
がしました
ウルトラQを劇場で観るとは、これは大画面の迫力ですね。
小学校低学年の時というと、僕は20歳位の頃でしょうか。
あの頃テレビの早朝番組で、ウルトラQの再放送が久々にやっていました。
劇場上映をしていた企画もあったのでしょうか。
モノクロ画面で出現するケムール人は、相当怖そうですね。
努
がしました
ザルをベースにしたケムールの作り方、よく覚えてます。懐かしいです。こういうのって記憶にきざまれるんでしょうね。中学生の頃、応用編でケロニアを作りまして、被って子どもを脅かしたらバットで殴られそうになって、逆に逃げた思い出があります。
読み応えのある素晴らしい記事で、有り難うございます。
努
がしました
あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、今年もよろしくお願いします。
いろいろと大変なご様子でしたけれども、少し落ち着かれましたでしょうか。
そちらのブログへはご無沙汰してしまいまして、申し訳ございません。
また近くお邪魔させていただきます。
今年はオリンピックと合わせて2020年の挑戦でケムール人の到来です。
と、特撮ファンはもうかなり前から言っておりましたので、何を今更ですね^^。
ケムール人に関する当時もの情報中心の記事内容ですが、怪獣図鑑等ではまだまだ出てきそうですね。
怪獣工作でケロニアとは、これは等身大の怖さです。
子供さんから反撃されるとは、まさにウルトラファイトさらがらの迷場面でしたね。
努
がしました
中には、当時目にした画像もあり、再見できたのが非常にありがたいです。
昔の画伯の描かれる絵はとても味わいを感じます。
ケムール人って、観覧車を倒した実績からか街の建築物を壊す構図が多いですね。
(ここにアップされている以外にも当時人気だった「怪獣トランプ」とかでも)
ビルを根こそぎにする絵は本当に大迫力(腹筋が割れてる…)でなんだか惚れ惚れしてしまいます。
ウルトラQ本編ではケムール星という未来の時間の星に住んでいる、という設定だったはずですが、こういったグラフ類ではなぜか自分の星を失っている、という設定に代わっているのが面白いですね。
講談社の「ぼくら」の付録で大伴昌司氏監修の「怪獣大百科事典」でもそう書いてありますから、大伴氏が考えた設定だったのでしょうか。
ところで、「ナメゴン火星人」(これも大伴昌司氏の独自設定でしょうか)と並んで写っているこの特集ですが、記憶では写真入りで「五次元宇宙人」なる宇宙人が載っていたと記憶しています。
たしか、暗闇の中に白い顔(ムンクの「叫び」のような)が浮き上がっている写真だったかと。
書いていらっしゃる「海外作品」の登場キャラだったのかと推測しますが。
ネットで検索してもそれらしい宇宙人がヒットしません。
恐縮ですが、お手元の雑誌で出典情報等ご教示いただけると非常に幸甚です。
もし、私の記憶違いでそんな宇宙人は載っていなければお許しください。
いずれにせよ、本当に貴重で懐かしいケムール人の数々をアップしていただいたこと、あらためてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
努
がしました
返事が大変遅くなりまして申し訳ございません。
この度は当ブログにお越しいただきまして有り難うございます。
怪獣趣味中心の他愛ない内容ですが、お気に召しましたらよろしくお願いします。
第一次怪獣ブームをご存知とは、いくろうさんは僕と同年代かもしくは年上かと存じます。
今回ケムール人関連で掲載使用しました当時物の雑誌の中で、いくろうさんのお訪ねの五次元宇宙人が確かに載っておりました。
ご指摘のナメゴン火星人と称する迷解説?の号で、週刊少年マガジン1966年51号の「1966年版ウルトラ怪獣事典」という巻頭特集頁です。
構成は大伴昌司氏で、その年に巻き起こったウルトラQを始めとする怪獣ブームの立役者達を、ほぼ全般に渡って紹介しています。
その中で、海外のSF特撮番組のモンスターも掲載されていました。
いくろうさんがおっしゃる通り、暗闇に不気味な宇宙人の顔が浮かんでいるという物で、これはかなり怖い印象です。
出典が明記されておりませんので詳しい事は不明ですが、一つ目巨人等の紹介の流れから、もしかしたら「宇宙家族ロビンソン」の登場なのかも知れません。
近くこれらの画像をブログ紹介しますので、お待ちください。
長くなりましたが、これからもよろしくお願いします。
努
がしました
ご掲載くださった画像は小学校入学前後の時期に見たものです。
こうした資料を収集あるいは保存されていることは、本当にすごいと思わされました。
私は当時の子供としていろいろ怪獣の情報や書籍に接しましたが、それも散逸させてしまい、惜しいことをしたと思っていましたので、今にして見られるのは感動でした。
五次元宇宙人についてのご回答ありがとうございます。
およそ50年ぶりに新しい情報を得ることが出来て大変嬉しいです。
やはり、映像的にかなり怖い印象ですね…。
「宇宙家族ロビンソン」のことはよく知らないので、自分でもあたってみたいと思います。
最近は昔の情報を検索してみると意外な結果が見られて驚くことがあります。
私事ですが、雑誌の付録の怪獣事典の類いに「カンデラ人間」というのが載っていて、長年出典不明でしたが、最近ネットで調べたらスペースオペラの「ジェイムスン教授シリーズ」の登場キャラと知ることができ(しかも、邦訳版の挿絵担当が藤子F不二雄とか)、ネットのありがたさを感じました。
これからも引き続き貴ブログを楽しませていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
努
がしました
そしてそこからとあるブログで「宇宙家族ロビンソンの”Invaders from the fifth Dimension”」という記事があり、その回の五次元の世界からやってきたインベーダーが画像入りで紹介されていました。
少年マガジンに掲載されていた画像の方がもっと不気味な印象がありましたが、これが五次元宇宙人で間違いないと思われます。
お陰様で、長い間の疑問が氷解しました。どうもありがとうございます。
ですが、少年マガジン版のバージョンをぜひぜひ見たいと見たいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
しかし、アメリカに五次元宇宙人あれば、日本にケムール人ありというか。
その醸し出すつかみどころのない怖さは、初期ウルトラシリーズでも出色だったと思います(地球人とコミュニケーションをとるシーンが全く無く、夜の闇の中に溶け込んでいるイメージが怖い)。
そして、ご紹介いただいた数々の絵が、写真だけでは決して出せない豊かなイメージを見ているこちらに与えてくれました。
それを今見られたことにあらためて感謝申し上げます。
努
がしました
ご掲載いただいた画像についてもう少し。
週刊少年マガジン 1966年18号巻頭特集のケムール人はポーズからして、おそらく月刊誌「ぼくら」1967年4月号付録の「怪獣大百科事典」(大伴昌司著)に載っていたケムール人の原型でしょうか。
そして、週刊少年マガジン 1967年11号巻頭特集「きみも怪獣を作ろう!」は、後に秋田書店の「怪獣ウルトラ図鑑」(大伴昌司著)にそのまま流用されていますね。
週刊少年マガジンが第一次怪獣ブームをどれほど牽引してくれていたか、再認識しました。
「怪獣大百科事典」はウルトラ怪獣掲載ページのみ「講談社のテレビ絵本ウルトラマン完全復刻BOX」のセットに含まれていますが、全ページ復刊を期待したいものです。
ではでは。
努
がしました