努blog

2013年09月

日東のリモコン版ガッパです。
こちらも何度か再販されておりますが、80年代に出ていた日東最終版を改造した物です。
ある意味、自分にとって、最も制作難航した模型のひとつです。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
ガメラ同様、ゼンマイ版を大きくして、よりダイナミックな雰囲気にした模型です。
この作例は、歩きながら両翼を開封し、更に両腕を動かす様に改造してあります。
 
日東のリモコンガッパの初版は、歩行に伴って両方の翼が拡がったり閉じたりする仕組みになっていました。
それが初版以降の物では、開封ギミックが省略されてしまい、翼はただ取り付けるだけになってしまいました。
内部構造にその名残りが見られます。
これは僕の予想ですが、おそらくその仕組みが大変組み難く、破損し易かった為と思われます。
腕は最初から動きませんでした。
 
これだけ立派な翼と腕があるので、動かないとは勿体無い。
無謀にも、何の技術の当てもないのに、これらを作動させてみようと思い立ちました。
自作の部品をプラ板で作っては調整しながらテストを行い、苦難に苦難を重ねて何十回もの失敗を繰り返しました。
足のクランクシャフトに翼と腕を連動させて、動かそうと画策しましたが、内部でそれらの部品が干渉し合っては、しょっちゅう作動不能に陥るのです。
汗と涙の連続で、遂に完成しました。
前進歩行のみですが、歩行開封連動と、翼を開封し両腕を動かしながら歩行する様子は感動的でした。
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
これが翼を広げたところで、ガッパの羽ばたきです。
これでも精一杯の開封です^^。
 
イメージ 5
 
頭部ですが、顔は嘴を削ってシャープな感じにしてあります。
このガッパも、時々動かしてメンテしています。
 

ガメラシリーズの後は、それ以外の日東怪獣を紹介します。
まずは、日活が作った唯一の怪獣映画「大巨獣ガッパ」に登場した、怪獣ガッパです。
全て向かって左側が雄、右側が雌です。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
ガッパですが、昭和42年に、当時の怪獣ブームに便乗する形で作られたもので、南の島の伝説怪獣が、人間にさらわれた子供を取り戻しに日本を襲撃するという物語です。
雄と雌、子供と、家族関係が愛情豊かに描かれていて、異色の怪獣映画となっております。
最後に親子3頭で故郷の島に飛び去って帰る場面は、美しいラストを飾っています。
 
さて、このガッパ、映画以上に馴染み深いのが、この日東の模型です。
雄雌どちらかの頭部を選べる様になっており、ゼンマイで元気よく足をあげて歩行します。
スリムなスタイルを上手く再現した、大変リアルな模型です。
 
残念ながら映画の方はヒットしたとは言い難かったのですが、模型はガメラ等と共に長期に渡って販売され、子供達に受け入れられ続けてきました。
ガッパの存在が現在でも忘れられずに語られているのは、この日東版模型のおかげと言っても、決して過言ではないと思います。
 
雄と雌両方を揃えた人はあまりいなかったと思われます。
大抵、雄の方を選択したのではないでしょうか。
ここではメスも完成させて、夫婦競演させております。
欲を言えば、ゼンマイタイプで子供ガッパも欲しいところです。
親子揃って歩かせてみたくなります。
 
イメージ 4

ここの所続いております日東怪獣模型の紹介。
今回は昭和ガメラ映画最後の新怪獣でジグラです。
 
イメージ 3
 
イメージ 2
 
深海怪獣という名目ですが、宇宙から円盤に乗って地球侵略にやって来ました。
という事は宇宙人?
その外見は深海魚のミツクリザメにそっくりで、とても知的生物には見えません。
しかし、広い宇宙にはどんな生物がいるのか解りませんので、海生生物から発生した様な特殊な進化過程が、高度な知能と科学文明を築いているのかも知れません。
これはバイラスも同様で、怪獣と宇宙人双方の特徴を兼ね備えたこれらの存在が、ガメラ映画のキャラクターの面白さなのでしょう。
 
海中ではサメ型に、陸上ではペンギン型に変形し、その違和感の無い機能美を感じさせる造形がお見事です。
しかし海中戦を得意とするものの、陸上では動きが悪く、ほとんどよい所が無いまま、ガメラに惨敗します。
背鰭が音階になっていて、ガメラマーチを演奏可能?です。
 
模型は80年代になって再販された物で、初版は発売されていたのを見た事がなく、その存在すら知りませんでした。
全体に大頭ですがバランスはよく、前のめりのなりながらも上手く前進します。
作例ですが、これは最近になって作った物です。
彩色は銀色を中心に、クジラやサメの様な感じで仕上げました。
 
ガメラ対ジグラ
 
イメージ 1
 
紹介して参りましたガメラシリーズですが、これにてひとまず終了となります。
ジャイガーとミニ怪獣シリーズは未所有、ギャオス(大)は未組み立てですので、これらはまたいつかの機会とさせてください。
 
次回からは、また別の怪獣登場です。
 
 
 

日東のゼンマイ版ギャオスです。
この模型もガメラやバルゴン同様、長期に亘って販売されていた物です。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
イメージ 3
 
ガメラの対戦相手の中でも、抜群の人気を誇る怪獣です。
直線をメインとした鋭角なデザインで、非情に斬新なセンスに溢れています。
口から発射される超音波メスはあらゆる物を斬りつけ、ガメラの腕があと少しで切り落とされそうになって、観ていて実に痛そうでハラハラしました。
地球上に存在する従来の生き物には分類該当せず、怪獣類を設けるべきだという劇中の台詞が印象深かったです。
 
吸血鬼の如く生き物の血を好み、弱点は太陽光線。
最後はガメラに火山に引き込まれます。
この映画からガメラの子供の味方という面が活かされて、明るい雰囲気になります。
 
この模型もギャオスの特徴をよく捕らえていて、格好いいです。
全身を左右に揺らしながら歩行し、大きく広げた翼がやや場所を食いますが、先端部分が可動します。
彩色は吸血鬼のマントをイメージして、背中部分を黒中心にしました。
 
またもやガメラ対決場面を再現してみました。
 
イメージ 4
 
 
こちらは映画公開当時の週間少年マガジン
1967年発行「ガメラ対ギャオス」表紙の号です。
 
イメージ 5
 
 
小学校の時にクラスの友達が、「ギャオスはキツネの怪獣だ」と言っておりました。
単なる思い込みでしょうが、成る程、よくよく見てみればそう見えない事は・・・どうでしょうかね?
 
最近は日東ガメラ怪獣ブログと化しております。
次回は何が出て来るのか、どうぞお楽しみに^^。
 
 
 
 

日東のゼンマイ歩行バルゴンです。
これもガメラや他の怪獣と共に何度も再販されております。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
ガメラ最初の対戦相手で、長い舌の先から出す冷凍液と、背中の棘から発射する七色の殺人光線を武器としています。
バルゴンの活動区域周辺は強度の低温冷却地域となり、あらゆる生き物が凍死するというので、これはかなり厄介な怪獣です。
日本に出現した時に、そのまま放っておくと全土が冷凍状態に変貌する恐れがあります。
バルゴンがニューギニア出身だと考えると、大昔に南の島々が氷で覆われたという伝説が存在するのかも知れません。
弱点は水で、最後はガメラに琵琶湖に引き込まれます。
やや地味な存在ですが、いかにも爬虫類的な姿形なので、ガメラ以上に好きな怪獣です。
 
本来は四つ足歩行なのですが、対戦相手のガメラに合わせてか二足歩行モデルになっています。
長い頭と棘の並んだ背中に鱗模様と、大変よく出来た造形です。
初版はガメラ同様、部品として刺股が付属しており、これで尾を押さえて方向操作を行いました。
 
彩色は鱗の感じを出したい為に、やや光沢感のある塗装でいきました。
今回も角度を変えながらの撮影です。
 
 
ガメラ対バルゴン
 
イメージ 3
 
 
初版のモデルに付いていた人着絵葉書
 
イメージ 4

このページのトップヘ