日東のリモコン版ガッパです。
こちらも何度か再販されておりますが、80年代に出ていた日東最終版を改造した物です。
ある意味、自分にとって、最も制作難航した模型のひとつです。


ガメラ同様、ゼンマイ版を大きくして、よりダイナミックな雰囲気にした模型です。
この作例は、歩きながら両翼を開封し、更に両腕を動かす様に改造してあります。
日東のリモコンガッパの初版は、歩行に伴って両方の翼が拡がったり閉じたりする仕組みになっていました。
それが初版以降の物では、開封ギミックが省略されてしまい、翼はただ取り付けるだけになってしまいました。
内部構造にその名残りが見られます。
これは僕の予想ですが、おそらくその仕組みが大変組み難く、破損し易かった為と思われます。
腕は最初から動きませんでした。
これだけ立派な翼と腕があるので、動かないとは勿体無い。
無謀にも、何の技術の当てもないのに、これらを作動させてみようと思い立ちました。
自作の部品をプラ板で作っては調整しながらテストを行い、苦難に苦難を重ねて何十回もの失敗を繰り返しました。
足のクランクシャフトに翼と腕を連動させて、動かそうと画策しましたが、内部でそれらの部品が干渉し合っては、しょっちゅう作動不能に陥るのです。
汗と涙の連続で、遂に完成しました。
前進歩行のみですが、歩行開封連動と、翼を開封し両腕を動かしながら歩行する様子は感動的でした。


これが翼を広げたところで、ガッパの羽ばたきです。
これでも精一杯の開封です^^。

頭部ですが、顔は嘴を削ってシャープな感じにしてあります。
このガッパも、時々動かしてメンテしています。