努blog

2014年03月

大好評?のラドンガに引き続いて、同じくクラウンモデルのオリジナル怪獣のガメスです。
 
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かなり大きな怪獣模型です。
歩行はしませんが、口に内臓されたロケットカーを引き出して遊ぶ事が出来ます。
 
ガメスの設定ですが、箱の解説は以下の通りです。
 
「ガメスの特徴・・・・・
マリアナ海溝の深海に棲息、エネルギー源は、海底地層のわれ目より流出する一種のたいせき物の液体を、450日に一度補給する・・・・・
性格は“どうもう” 口からドロドロの体液をふきかけ、なんでもやわらかくして喰う。」
 
「大怪獣の逆襲・・・・・
目をギラギラさせて・・・・・!
ロケットカーをひとのみにする!!」
 
ラドンガは「大怪獣の挑戦」ならば、このガメスは「逆襲」です。
何だか気合が入っていますね。
 
 
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怪獣の内部にゼンマイが内臓されており、それがテグス糸でロケットカーと結んであります。
車を引っ張って放すと怪獣が追いかけて飲み込む・・・
という仕組みにしたかったみたいですが、怪獣本体の大きさの関係からか、ロケットカー自体が自ら怪獣の口の中に引き込まれるという結果になってしまいます。
 
何となくユーモラスな計算違いがこの模型の特徴であり、語り草となっております。
 
 
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彩色は岩盤の雰囲気で、まだら模様にして変化を持たせました。
眼は、ラドンガ同様に人造ダイヤ式で、全体にワニガメみたいな姿です。
 
 
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飲み込まれるロケットカー。
付属のデカールがボロボロでしたので、自分で描き込みました。
搭乗員が神妙な顔付きになりました。
 
 
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どれ位大きいのかというと、ワニゴンを丸呑みです!
ちと大袈裟か。
 
 
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怪獣仲間同士での記念撮影。
ラドンガも再登場です。
よい写真が取れましたので、ここに掲載します。
 

クラウンモデルの怪獣ラドンガです。
 
 
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現在は鉄道模型やエアソフトガン等を販売しております、クラウンモデルが昭和40年代初頭に販売したオリジナル怪獣です。
 
このラドンガですが、模型マニアの間では知る人ぞ知る名怪獣でして、オリジナル怪獣模型の最高傑作に相応しい存在です。
僕の友人の模型マニアや、動く模型愛好会(UMA)の仲間内でも、いまだに大ブレイクであり、このブログに登場した多くの怪獣模型を制作する切欠にもなった、記念碑的怪獣なのです。
 
ラドンガの設定ですが、箱に書いてある文章は以下の通りです。
 
「核爆発でインド洋の一孤島が海底深く没した。
 そのため地中深く眠っていた古代生物ミネロドン(虎の原祖)が核反応で巨大な怪獣となり人類に挑戦してきた・・・・・・・・・・」
 
題して「大怪獣の挑戦」。
また、箱の横にも別解説があります。
 
「ラドンガは鉄よりかたいノコ状の皮ふでおおわれ、のびちぢみする手と首はもっとも強力な武器となっている。」
 
 
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解説通りで、全身が硬い鱗で覆われた鎧武者の様な外装で、原始虎を思わせる鋭い牙、目玉は光沢のあるダイヤ式で、ギラギラ光を放っています。
両手に戦車とロケットを持っています。
今にも叫び声が聞こえてきそうな、迫力に満ちた姿です。
 
ゼンマイ動力で、両腕を左右に動かして歩きます。
この腕の動きはクラウンの開発した独自の仕組みで、大変面白い動きです。
同じ方向の腕が動くのですが、この様な方式は他の怪獣では見当たりません。
ゼンマイの性能もよく、滑らかに実に上手く動きます。
まるで、酔っ払いが駅のホームを千鳥足で歩いている様な動作です^^。
 
 
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僕がラドンガを知ったのは、小学校の低学年の頃でした。
正式に名前は知りませんでした。
丁度その頃は、家族で千葉の前原団地(現在は存在しません)の2階に住んでいたのですが、上の階にいた年下の子が持っていたのを見せてもらった覚えがありました。
 
お父さんに作ってもらったそうですが、その子の話では、この怪獣は大きいのと小さいのがあって、これは小さい方だと言うのです。
そして大きい方は、指が動いて開封するという事だそうです。
 
これは未だに未確認情報なのですが、ラドンガに大サイズ(電動式か?)があった事は確認されていません。
おそらく、その子の思い違いだったと推測されますが、知られざる怪獣模型の探索追求の好奇心を、大いに刺激させられる想い出ではあります。
 
 
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僕はこのラドンガを、随分前に都内の玩具イベントで手に入れました。
最初見た時にはおぼろげでしたが、すぐに子供の頃の未知の怪獣の想いが蘇って来ました。
売り手もこれが何なのか判らず、組み済みジャンクだったせいもあって安価で入手しました。
 
しばらくは放置状態でしたが、思い立った様にメンテナンスして歩行復活させました。
模型マニアの友人から正式情報を教えていただき、この怪獣の正体が長い歳月を経て判明したのでした。
 
箱はその友人から譲り受けた物です。
怪獣人生を語れる大切な友人に、感謝しております。
 
 
 

現在はエアソフトガン等を販売しております東京マルイ社が、70年代に発売しました火焔怪獣ジラゴンです。
 
 
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ご覧の通り、その名前からしてゴジラを模したと思われますオリジナル怪獣で、ゼンマイで歩行します。
日東のゼンマイ怪獣とほぼ同大ですが、背が高くて大きな印象を受けます。
造形もスタイルも中々よく、かなりリアルな出来です。
 
口に線香の様な発煙棒を差し込んで、それに火を吐けて煙を出して遊ぶ仕組みになっています。
現在の安全基準では、危ないのではないでしょうか?
70年代に起きた火災事故の内、数件はもしかしてこのジラゴンの発火によるものだったりして。(これはウソです)
 
対怪獣用のミサイル戦車と、怪獣が手に持つジェット戦闘機が付属しています。
戦車は走行はしませんが、強力なバネでミサイル発射します。
これはまともに食らうと怪獣が壊れます。
 
 
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  ミサイル戦車対ジラゴン
 
鱗表現を出す為に、全体に銀を活かして彩色しました。
腹部はどら焼きみたいになりました。
 
このジラゴンも、動く模型愛好会のオフ会に何度か持って行きました。
印象的だったのは、ゼンマイ怪獣相撲に参加した時です。
アオシマのモグネチュードンや日東のガッパ等との対戦を、ハトサブレーの箱の蓋の上で行いました。
一番強かったのが白蟻怪獣バクラーで、ジラゴンは2度程投げ飛ばされました。
バクラーは腕が4本もありますので、流石強豪です。
 
 
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     ジラゴンの雄姿 まさしくゴジラ型怪獣です。
 
 
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      発煙棒を口にするジラゴン 煙草は控えめに?
 
 
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ジラゴン箱絵 
梶田達二画伯の迫力の作画です。
隣に偶然写ったジラゴンの後姿が哀愁を感じましたので、一緒に載せておきます。
 

丁度、3年前の今頃でした。
2011年3月11日の午後2時40分頃、大地震が起きました。
震度5以上の地震は、自分にとっては生涯初の体験でした。
東日本大震災、震源地は東北で、甚大な被害が発生しました。
津波による被害、原発設備の破損、倒壊家屋、2次災害拡大、これが現実の世界だろうかと思われる程の被災状況でした。
 
僕はあの時は嫁さんと一緒に家にいた為、無事ではありました。
友人達と安否を伝え合いました。
家族は幸い無事でした。
列車の運行状況を確かめに何度も駅まで行きました。
部屋の中の物が、いくらかは壊れました。
屋根裏部屋にあった一連の模型は、不思議と無事でした。
 
あれから3年が経過しました。
未だに災害が尾を引いており、解決の見通しも立たない状況です。
しかし、人間の復興の力を信じた経験でもありました。
国破れて山河あり。
震災にも負けずに立ち上がる勇気を得ました。
 
あの日の事を忘れてはならない、そう心に感じました。
 
 

変り種怪獣で、サンキットの 怪力、潜水怪獣グジラスです。
 
 
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總藝舍さんとの先日の会合でお披露目しました怪獣です。
一足お先に總藝舍さんの方では紹介されております。
 
 
この怪獣に関しましては、自分は全く知識がありませんでした。
模型マニアの知人から教えて貰ったのですが、何でも昭和40年代初頭の怪獣ブームの時に世に出ていたそうです。
潜水艦模型に見られる自動潜水装置が設置されていて、頭部の角と、それに直結している両側の鰭が、その役割を果たしています。
 
模型オフ会で2度程、公園の池で泳がせてみたのですが、うまく潜らず、水中モーターで水上走行をするのみとなってしまいました。
自分の作り方が悪かったのかも知れません。
 
池では、イマイのシウルスを糸で後ろに引っ張って、ゆったりながらもそれなりの泳ぎを見せました。
しかし、2度目の水上走行の時に、片方の鰭を破損させてしまった為、飾っておくだけのディスプレィ模型になってしまいました。
 
シウルスの時と同じく、自分なりの台座を粘土で作りました。
これは博物館の標本みたいな感じで、まるで昔の博物学者ゲスナーの描いた、鯨の想像図の様です。
 
 
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グジラス腹部 まさに鯨です。
 
 
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獰猛な頭部 長い角が自動潜水装置だそうです。
 
 
全体にゴジラの水中進化型といった感じで、ゴーヤの様なゴツゴツした質感です。
彩色ですが、潮焼けした抹香鯨をイメージしました。
 
グジラスに関してですが、余程の模型マニアしかその存在を知らないらしく、自分も未知の生き物を目撃した様な驚きを感じました。
 
模型の世界でも、謎の怪獣は数多く存在します。
これから数回に分けまして、それら知られざる怪獣模型を紹介していきます。
 
 
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グジラス 箱絵  マブチ水中モーター使用の表記が懐かしいです。
 

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