努blog

2014年04月

清水模型の蛟龍(こうりゅう)です。
副題が「Dragon 中世紀の大爬虫類」です。
 
 
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昭和40年代初期に販売されていました、オリジナル怪獣です。
怪獣というよりは、創作恐竜でしょうか。
頭部が鳥の様なとんがった形で、異様な外見です。
 
蛟龍とは、中国の伝説から由来する名称で、竜の一種であり、または竜の幼生だとも言われています。
 
フリクションで走行し、頭と両腕が可動します。
足が無く、いわゆる下半身省略式です。
この手の怪獣模型は、他にもいくつかあります。
コグレ模型のベンゲラ等がそれに当たります。
 
僕が小学校低学年当時、この模型を父に買って貰った想い出があります。
模型屋で見かけた時は、値段の割りに(おそらく当時で100円位)かなり大きな箱で、お買い得感覚でした。
今見ますと、どうにも薄い箱で上げ底式の感じがします。
しかし、そこが昭和の模型の面白いところでもあります。
 
 
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これが蛟龍の箱絵です。
実際の模型とは、かなり違った姿です。
まさに暴君竜のイメージですが、手前で丸まっている物は何なんでしょうか?
鎧竜にも見えますし、巻貝の様でもあります。
蛟龍に怯えてうずくまっている小型恐竜なんでしょうか。
 
あと、中世紀とは何でしょうか?
人類の歴史名称である中世とは関係ない様ですので、おそらく中生代の誤訳かも知れません。
 
 
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箱の横。
薄っぺらい~^^。
しかし、この中には子供の夢がいっぱい入っているのでした。
 
 
 

日東のミニサイズのジャイガーです。
向かって左側のが本来の姿で(80年代再版)、右側のが幼虫スタイルに改造した物(初版)です。
 
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他のミニサイズ怪獣同様、台座付きで販売されていました。
やや大頭ですが中々リアルな出来です。
若干可愛らしさには欠けますが、その分迫力があります。
 
作例ですが、完成済みの物を2体入手しまして、その内1体が牙無しのジャンクでしたので、幼虫にしてしまいました。
成獣?版は、尾の先に棘を追加しています。
 
これも台座に乗せてみましょう。
 
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同じミニサイズのガメラやギャオスと違い、四足歩行型ですので、台座の岩を逆向きにして搭乗させます。
後ろ足をしっかり接着させれば、台座が正向き(なのか?)でも乗せられるのですが。
 
 
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さて、またも御伽噺です。
 
いじめっ子ジャイガーくんが、弟を連れてやって来ました。
 
「ここに格好いい岩があるぞ。これは僕たちだけのものだ!」
 
「ほかのやつらには乗らせないぞ!」
 
ガメラくんは岩を取り戻せるでしょうか?
 
 
という訳で、日東ミニ怪獣劇場でした。
バルゴンのミニは未だ未入手ですので、いつの日かお目にかけたいです。
 

日東のミニサイズで、ガメラ、ギャオス、ガッパです。
 
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昨年末に未彩色のガメラとギャオスを公開しましたところ、大変好評でした。
昔、誰もが手にして遊んだ想い出のある品で、見ていて懐かしい気持ちになったというご感想をいただきました。
僕も子供の頃にお小遣いで買って遊んだ記憶のある、楽しい怪獣模型です。
 
 
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ここで再び御伽噺風になります。
ガメラくんとギャオスくん、そしてガッパくんが一同に揃いました。
 
ガメラくん
「おっ、みんないい色に塗られたな。でも、少しどぎつい感じだな。」
 
ギャオスくん
「あれ?あの岩があるけど、これは色が塗っていない。手抜きだ!」
 
ガッパくん
「みんなで順番に乗っかって遊ぼうぜ!」
 
 
こういった模型は、作っていて楽しい気持ちになりますね。
彩色もうんと楽しんで行いました。
ガッパの頭部の角は、元の模型には無かったのですが、細いプラモランナーを削って自作しました。
 
ジャイガーは彩色中で、バルゴンは未所有です。
それらは、別の機会に紹介したいと思います。
 

日本ホビー製のキジラです。
これは、オリジナル怪獣模型の中では有名?な方です。
 
 
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日本ホビーが怪獣ブームに便乗してか、昭和40年代前半に鳥型怪獣模型を数種類発売しました。
キジ型のキジラに、ワシ型のブラックイーグル、コウモリ型のウルトラバットがそれです。
 
キジラですが、ご覧の通りもう殆どキジです。
金属製の足が付属しており、ゼンマイで勢いよくジャンプします。
しかし、どうも上手く跳びはねず、地面をついばむ様な前屈みの動きになってしまいます。

この足は黄緑色で、まるでカエルの様ですが、基は同じ社から出ていたカエル模型「ビッキー」の流用だそうです。
東北地方の方言で、カエルの事をびっきといいます。
 
 
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キジラの設定ですが、これが中々凝っており、以下の解説が成されています。
 
「キジラは桃太郎の鬼ケ島せいばつのときについていき、そのまま680年の間にレーザー光線を無力にする神通力を得ました。
ネロ宇宙界からとつぜん超大型の黒わし(ブラック・イーグル)がせめよせて来た々め、地球は大こんらんとなりました。
S・O・S のれんらくをうけたキジラの一族は地球防衛のために次々と飛立ってゆきます・・・・・」
 
昔話の要素を現代に取り入れたストーリーもそうですが、箱絵に描かれた桃太郎と武者姿の犬と猿も、見る者に驚きの印象を与えます。
これらは後に有井製作所から、「ゴーゴンキジラ」「ゴーゴンバット」と名前を変えて再版されました。
 
彩色ですが、実際のキジの写真を参考にして、出来る限りリアルに仕上げました。
鶏冠や羽の色もですが、嘴の汚れ等も野鳥らしく表現しました。
 
 
 
このキジラには、ある想い出があります。
夜の老舗番組「タモリ倶楽部」に、僕のこの作例が出演した事です。
 
今から3年程前の2011年6月半ばに、動く模型愛好会(UMA)のメンバーから連絡がありました。
今度「タモリ倶楽部」でビンテージプラモデルの特集をやるので、是非作例を貸し出しに協力して欲しいというのです。
僕は申し出を承知して、キジラと、動物ボウリングのいのしし(バンダイ)等数点の完成品模型を持ち出して提出しました。
 
番組は無事収録が完了し、その様子はその年の7月に放送されました。
題して「キジラだ!メガドクロだ!動物ボーリングだ!全日本ヴィンテージプラモショー」 。
司会はタモリさんで、我が模型愛好会のメンバーが多数出演して(僕は出ませんでしたが)、自慢の模型を披露しました。
 
多数の絶版模型がその完成品を含めて紹介されましたが、怪獣、ロボット系に関しましては主だったところ以下の物が取り上げられました。
 
鹿のフン(有井製作所)、マスコットマグマ大使(クラウン)、歩く象(今井科学)、カミキリムシ、動物ボウリングいのしし(以上バンダイ)、サイボーグ(コグレ)、キングロボ、歩く手首、歩く生首(以上マルイ)、黄金ドクロ、骸骨船(以上ナカムラ)、キジラ(日本ホビー)、ゼロ戦隊長(フジミ模型)、アンドロ星人(三協)等々。
 
ゼンマイを巻いてジャンプするキジラの動きに、皆さん大笑いでした。
特にタモリさんのリアクションが最高で、「何やってんだ、おまえ?」と突っ込まれていました。
又、動物ボウリングのいのししも、ご自身が手に取って走らせてピンを倒されました。
タモリさん直々にお手に取られた模型、これはもう家宝物です。
 
 
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模型の会のメンバーから聞いた話ですが、番組が終了後、タモリさんから労いのお言葉をいただいたそうです。
自分達の様な一般人にもお気遣いくださる姿勢に、素晴らしい人間性を感じました。
 
お昼の国民的番組「笑っていいとも」が、先日32年間の歴史に幕を閉じました。
司会を務めたタモリさんに、お疲れ様でしたと感謝の気持ちを表します。
 

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