努blog

2014年05月

お城のモデルで有名な童友社が、80年前後に発売していたオリジナル怪獣です。
何故か名前の頭文字に「ザ・」が付きます。
 
 
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こちらも先に紹介しましたゴレム同様に、相当の大頭寸詰まり体形です。
それもその筈で、元々はゴレムと同じ緑商会から発売されていました、怪獣ガルネラの名前変え再版です。
歩行用の足の付いた2期版が基になっております。
僕はオリジナルのガルネラの方は未所有ですので、今回はこのウルトラコングを紹介させていただきます。
 
頭部にアンテナみたいな一本角が生えて、宇宙怪獣の面持ちもあります。
全身が不確定な形をしたタイル状の皮膚で覆われており、何とも奇妙な姿です。

模型本体で特筆すべき点は、目玉に当たる部分がモールドされていない事です。
これは基となったガルネラが、デカールによる目と口を貼る仕組みになっていた為です。
歩行は、かなりしっかりとした足取りで前進します。
ゼンマイが良質なのでしょう。
 
作例ですが、おそらく僕が手掛けた怪獣模型の中でも最初の物だと思います。
まだ塗装がスプレー中心です。
全体に銀の吹き付けをして、未来感覚的な感じにしてみました。
この怪獣の、奇抜な感じを出そうとした為です。
目と口は筆で描き込みました。
ややシャープな印象にしてみました。
実際のガルネラでは、目はもっと大きいそうです。
 
 
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箱絵ですが、実景とイラストの合成です。
格好いいのかどうなのか、奇妙な姿の怪獣が、80年前後当時の銀座の町並みに出現です。
実景写真を見ますと、撮影された当時の状況が判明する部分が見受けられ、それが時代を反映する貴重な情報となっています。
 
映画の看板で「黄金の犬」「ビッグウェンズデー」、更には企業の建物で「NEC 日本電気」「ジャノメミシン」等が写っています。
果たしてこういう写真を使用していいのかと思ってしまいますが、販売した会社の判断によるものと見なしましょう。
なぜ銀座かというと、画面の下端に「GINZA 5」という標識が確認出来たからです。
映画(ビッグウェンズデー)の上映時期からして、この写真が撮影されたのは1979年の4月の末頃ではないでしょうか。

青葉茂る晴天の銀座の街並みに立つ、怪獣ウルトラコングの雄姿!
街行く人達もなぜか喉かです。
 
 
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ウルトラコングとゴレムとの記念撮影 大頭同士の遭遇
 
 
さて、このウルトラコングの他にも、童友社からは他にも「ザ・ウルトラクィーン」なる怪獣が存在しました。
これがまた驚愕な存在でして。
怪獣女王ウルトラクィーンとはいかなる物か?
もうお判りの方もいらっしゃると思いますが、次回紹介します。
 

昭和を代表する模型会社 緑商会は、数多くのSF模型を生み出しました。
その中のひとつが怪獣ゴレムです。
 
 
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怪獣ブームの昭和40年代初期に、オリジナル怪獣模型として発売されました。
ウルトラマンとは関係ないのですが、「ウルトラ怪獣」という名称です。
日東のゼンマイ怪獣シリーズも、初期は「ウルトラ怪獣」というシリーズ名が付けられていました。
物凄い怪獣という意味なのでしょうか。
 
ゼンマイで歩行しますが、この作例は2期版の物です。
初版は足が無く、タイヤでコロ走行するスタイルでした。
歩行はしっかりとしており、ヨチヨチと一生懸命に?前進します。
 
ご覧の通り大変頭が大きく、寸詰まりの体形に不釣合いな程の大顔です。
全体の大きさは小柄ながらも、せめて顔は迫力を出そうとしたのでしょうか?
あまりにも強烈な印象です。
 
緑商会はこの他にも、オリジナル怪獣でガルネラを発売しておりました。
これもまた、相当の大頭姿です。
ゴレム同種、ガルネラもタイヤ走行の初期版と歩行用の足の付いた2期版がありました。
 
 
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これがゴレムの箱絵です
前屈みの姿が最新学説の恐竜像を思わせる様な・・・
上空を飛ぶ翼手竜にも注目(これは模型に付属されていません)
 
 
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箱の横に描かれた姿 流れる様なラインが美しい
 
 
僕は小学生の頃に、ゴレムとガルネラの2期版を、千葉県の津田沼駅前にあった模型売り場で見た事がありました。
箱絵は大変格好いい恐竜形の怪獣であり、特に箱の横には、流れる様な流線型の四つ足姿で走行するゴレムが描いてありました。
ゴレムという名前からして、何だかゴムを連想させて、海外映画に登場しそうな感じのリアルな恐竜型怪獣を連想させました。

その感覚に魅了されて、箱を開けたとたん目に飛び込んで来ましたのが、まるでダルマの様な分割された胴体と、笑っている様な目と口のデカールでした。
箱絵のイメージとの余りのギャップに衝撃を受けて、結局買うのを止めてしまいました。
 
それから40数年が経って入手出来ました時に、組んで彩色を施して完成させました。
全体に古代怪獣特有の、いぶし銀の鱗の皮膚を描きこんでみました。
顔のデカールは使用せず、自分で表情を描いてみました。
どんなに色塗りを工夫しようと、当然ながら大頭である事には変わりありません。
 
 
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ゴレムの大顔のアップ! そして問題のデカール
 
後にガルネラの方は、名前を変えて童友社から再版されました。
これは後程公開させていただきます。
 

ブルマァクのゴジラで、大きさ10センチ程のモデルです。
ユニパズルという名称で、接着剤不要です。
 
 
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これは模型というよりも、組み立て玩具と呼んだ方がいいのかも知れません。
東宝怪獣では、他にもキングギドラとメカゴジラがありました。
時期的には、昭和40年代後半の物でしょう。
台紙付きの袋に入った駄菓子屋売り形式で、最初の頃は箱入りだったそうです。
 
両腕がバネでロケットパンチを跳ばす仕組みになっていて、分解可能な方式です。
ゴジラが正義派に転向して大分経った頃の物で、通称メガロゴジラと呼ばれるタイプに似ています。
愛嬌はあるのですが、初期に感じられた様な迫力は影を潜めています。
 
 
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実際に組んでみますと、部品同士の合いと強度の問題から、この作例では胴体や尾等の主要部分をくっつけ合わせてしまいました。
更に、バネが錆び付いたのかパンチを跳ばす事が出来なくなり、現在では手をはめ込んだままです。
 
 
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顔付きがあんまりですので、極力自分の理想とする形に改造してみました。
目指すは総進撃版ゴジラ辺りです。
頭部のみですが、カッターで削っては眉や後頭部の彫りを深くして、更に顔の一部にパテ盛りして表情を変えました。
出来上がったのは、それなりでした。
 
彩色は僕のブルマァク版ゴジラカラーの焦げ茶色で、所々に緑色の汚しを入れています。
この彩色ですが、ブルマァクのゼンマイ版ゴジラ(バンダイ復刻版ですが)の解説書にそう書いてあるのです。
確かにこの色合い表現で彩色すれば、まるで苔生した様な感じになって、力強いゴジラの表現が生まれます。
 
 
今年はゴジラ誕生60周年、還暦記念?です。
海外版の映画が話題になっておりますが、自国の怪獣王ゴジラを、是非とも自分達ファンの間でも盛り上げたいですね。
 

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