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2014年06月

エアフィックス社のコリトサウルスです。
 
 
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ここに来て、ようやく本家のエアフィックス版恐竜が登場です。
こちらは現在のところ、他では再版されていない様です。
エア版の恐竜で他社から再版された物は、エレール社での3種(ティラノ、ステゴ、トリケラ)だけの様です。
 
コリトサウルスは中生代白亜紀後期に北米に生息した草食恐竜です。
トリ竜とも呼ばれる鳥脚類に属しています。
頭の鶏冠が独特ですが、これは鼻骨が変化したもので、嗅覚や発声器官に関与していたものと思われます。

以前はこの鶏冠がシュノーケルの役目を果たして、半水中生活をしていたものと思われていました。
しかし現在では、陸上生活であったと推測されています。
これは、他の鳥脚類も同様です。
 
模型ですが、昔復元の仁王立ちゴジラスタイルでの再現です。
最新学説による前屈み式のスマートさもよいけれども、こちらの怪獣的な姿に強く引かれるのも昭和怪獣世代の所以でしょうか。
同じシリーズ内で二足歩行恐竜は、ティラノサウルスとこのコリトサウルスの2体だけです。
ティラノ以上に直立姿勢が際立った姿になっていて、より怪獣イメージを強く感じさせます。
 
 
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尾が大変長く、後ろ向き画像ではアングル的に尾をカットしてしまいました。
ここに後ろ向きの全身像を追加で載せます。
 
 
全身がイボに覆われており、多少皮膚感が過剰表現の様な気もしますが、水辺に棲むワニの様な大型爬虫類といった印象でリアルです。
 
彩色はワニの雰囲気で、鱗状の皮膚に所々変化を持たせました。
目は草食恐竜を意識して、穏やかな感じに塗りました。
 
 
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箱絵ですが、沼から上がって来た場面が描かれています。
彩色の際に参考にしました。
 
 
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先に述べました通り、かつて水辺で半水中生活を送っていたと思われていたこれらトリ竜ですが、現在ではその説は否定されています。
そういう意味でもこの模型は、昔ながらの学説に基づいた復元姿なのでしょう。

エレール社のステゴサウルスで、先に紹介しましたティラノサウルスと同じセットです。
 
 
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この模型も元はエアフィックス社の再版で、ホワイト成形色です。
身体の鱗が大きい様ですが、かなりリアルで歩行の動きを感じさせる造形です。
背鰭が完全に三角形になっている所が嬉しく、数あるステゴサウルスの模型の中でも、大きくて迫力があります。
 
組み立ては簡単で、難なく仕上がりました。
彩色はエアフィックス版の箱絵を思い出して、古風な感じの茶色系統に塗りました。
先の作例のティラノサウルスと同じ感じです。
古典的恐竜群です。
 
 
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ステゴサウルスはその奇妙で格好いい姿故に、昔から人気のある有名恐竜です。
科学図鑑や少年雑誌の特集記事等では常に登場しており、模型や玩具にも何度もなっています。
 
僕も子供の頃から、大好きな恐竜でした。
大きな背鰭が怪獣的な迫力を感じさせて、強そうな印象があった為でしょう。
実際は大人しい草食動物だそうです。
 
映像作品で印象に残っている作品といえば、怪獣映画の古典「キング・コング」でしょう。
孤島で探検隊の前に出現して、大暴れをする迫力場面が有名です。
それ以前の「ロスト・ワールド」では、山火事場面にチョイ役で出ていました。
 
ハリー・ハウゼンの映画では殆ど登場せず、「動物の世界」に出ていたらしいのですが未確認です。
日東プラモの箱絵にあった様な、ステゴサウルスとグワンジの闘いを見てみたかったです。
 
あとの映画では、「続・恐竜の島」とか「恐竜の惑星」。

テレビ番組では、「恐竜探検隊ボーンフリー」で何度か出てきました。
「ウルトラマン/謎の恐竜基地」でのモンスター博士の解説が強烈でした。
 
「ステゴサウルス、こいつも凶暴です!」
 
 
スピルバーグのジュラシック・パーク シリーズにも登場、こちらでは親子で出現していました。
ジュラシック・パークも最新作が公開予定だとかで、また迫力ある恐竜映像を映画館で見たいです。

フランスの模型メーカー エレール社のティラノサウルスです。
この模型は、イギリスの模型メーカー エアフィックス社から出ていた恐竜シリーズを再版した物です。
 
 
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肉食恐竜の迫力が学術的に再現されていて、大変リアルな姿です。
前屈みの姿勢や正面を向いた両眼等、それまでの空想的な怪獣姿の恐竜像とは一線を引いています。
向きによってはやや難のある顔付きですが、巨大な肉食恐竜の威厳と迫力を充分感じさせる出来です。
 
彩色は、茶色に灰色を所々混ぜた渋みのある感じにしました。
尾の色合いも変化を持たせて、ワニの模様を取り入れてみました。
過酷で長い歳月を生き抜いてきた、老兵というイメージで仕上げました。
 
 
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何年か前に開催された幕張メッセでの恐竜展で知った事ですが、恐竜の寿命は以前は200年位生きるものもいると言われていたのですが、最新の学術調査では思った程ではなかった事が判明したそうです。
 
恐竜の王者と呼ばれるティラノサウルスも、寿命は30年位だった様です。
生まれて間もない頃は他の動物に捕食されて、成長してからは仲間同士の闘争で命を落とし、晩年は痛風等の成人病?に悩まされるという、かなり過酷な生涯を送っていたと言われています。
 
生きていく事は皆大変だと、今更ながらに思いました。
その思いを込めて、この模型を制作しました。
 
 
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エアフィックス版ではグレーの成形色でしたが、こちらはホワイトです。
それも同じシリーズのステゴサウルスとトリケラトプスの3種セットというお買い得感覚です。
これらもエアからの再版です。
 
エアフィックス恐竜シリーズは全部で8種類。
ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス、アンキロサウルス、ディメトロドン、プテラノドン、コリトサウルス、ブロントサウルスです。
 
これらを順次彩色完成させて行くのですが、取り敢えずは出来上がっている物から紹介して行きます。
 

フジミ模型が70年代前半に販売しておりましたミニ模型シリーズで、ステゴサウルスとディメトロドンです。
 
 
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怪獣という名称ですが実際は恐竜で、この他にもティラノサウルスとトリケラトプスの全4種があったそうです。
この模型に関しましては正確に情報確認出来ていませんので、表記があやふやなのをお許しください。

今回紹介しますのは、僕が所有しております2種のみです。
 
丈夫で大きなバネが付属していて、これを部品として恐竜の腹部に取り付けて跳ばす仕組みになっています。
後にジャンプ部分を廃して、車輪付きの台車に変更した「走る怪獣」というバージョンも存在しました。
 
造形的にはやや難がありますが、恐竜の特徴をよく捉えています。
海外の昔風復元図の恐竜といった感じでしょうか。
先に制作しました日東や有井のミニ恐竜と区別する意味で、やや渋めの深緑色の彩色にしてみました。
 
 
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実はステゴサウルスの方は、かなり改造を施してあります。
直組みすると、後ろ足が貧相な上に左右の背鰭が垂直にくっ付き合わさってしまい、更に尾の棘がありませんでした。
これではいけないと思い、大改造を行いました。
 
背鰭にカッターで切れ目を入れて若干拡げて、パテ埋めで補強をしました。
両方の後ろ足はエポキシパテで肉付けして、尾の先には細いランナーで自作の棘を付けました。
これで何とか見られる様になりました。

改造してみると、割とリアルな出来で、特に横腹部分が蛇腹表現になっているのが爬虫類的な印象を与えます。
 
 
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ジメトロドンの方は特に問題がありませんでしたので、改造なしのストレート組みです。
やや平べったい蟹股体形で、蝦蟇を思わせます。
 
 
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この模型の特筆すべき点は、先に述べました通り大きなバネを使ったジャンプ台が付属している事で、これが名称の由来になっています。
このバネ部品で恐竜を跳ばすのですが、これが中々強力で、下手をすると恐竜が壊れる危険性があります。
安全性と外観問題から、付属のジャンプ台は接着しませんでした。
 
再版時には、ジャンプ部品が台車式の走行品に差し変わっています。
この車は恐竜が何とか乗れる位の面積で、変則的な形をした土台にただ車輪が付いているだけの物です。
手で押してもまともに走りません。
 
「ジャンプ怪獣」は箱入り販売で、「走る怪獣」の方は台紙に袋詰めでした。
どちらも小松崎茂氏の迫力の絵を、箱絵と台紙絵に使用していました。
絵は同じ物です
 
このジャンプ仕様はフジミ模型のお得意らしく、他にもコケシ形の人形を跳ばす「ゼロ戦隊長」や「伊賀忍者」等のモデルが存在しました。
何とも楽しいイメージです。
 
 
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この作例の物ですが、ステゴが「ジャンプ」で、ジメトロが「走る」です。
ジャンプ台と台車の両方に恐竜を設置してみますと、ジャンプ台がどちらもいい感じでマッチするのに対して、台車にはステゴが上手く乗っかりません。

全種揃った時には跳ばしてみましょうか。
 
 

以前紹介しました火焔怪獣ジラゴンと同じく、東京マルイ社から販売されていました恐竜模型です。
 
 
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錘付きの糸で自走させる仕組みになっており、ステゴサウルスとブロントサウルスの2体セットです。
錘で床の上をトコトコと可愛らしい足取りで歩きます。

皺が寄ってザラ付いたリアルな皮膚感ですが、全体に程よくディフォルメされた姿です。
ステゴサウルスの背鰭が、左右胴体に交互に付属される一対成形になっている部分も特徴です。
 
この作例ですが、ステゴの方が前片方の足と背鰭の一部、錘が破損して欠損していましたので、エポキシパテ等で自作しました。
彩色は当時の箱絵の雰囲気で仕上げてみました。
大きさが小さいので、目と口を塗るのが大変でした。
 
 
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両方とも、糸も新たに取り付け直しました。
錘を垂らして床を歩かせてみたのですが、ステゴは自作修正部分の作りと鉛入りの錘の関係からか、何故かチョコチョコと早く歩きます。
ブロントの方は部品が揃っているオリジナルなのですが、やや歩行が穏やかです。
どちらも歩かせる場所によっては、時折停まってしまいます。
それでも崖っぷち手前で自動的に止まるのは、流石の自然歩行です。
 
 
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驚くべき事に、東京マルイ社のHPに掲載されてある自社の歴史に、この恐竜模型が同社初のプラモデルとして明記されています。
昭和40年代前半(1966年)に、当時50円で売られていたそうです。
一見駄菓子屋売り風に見えるこの小さな模型が、販売元会社からも認められている扱いには、大変嬉しくなりました。
 
発売されていました当時、僕は弟と一緒に近所の雑貨店でこの模型を買いました。
それで作っては遊んでいたのですが、何故かステゴの貧相に見える背鰭を無性に折りたくなって、鰭無しにしてしまいました。
随分と酷い事をしていたものです。
 
箱絵は、2頭の恐竜が現代の街中で対戦している場面が描かれており、両者噛み合って血だらけで暴れ回っている悲壮な物でした。
買ったのが2月ごろだったせいか、僕の母親がこの箱絵を見て何気なく言いました事を、今でも覚えています。
 
「今時は、恐竜も寒いだろうね~。」
 
???! まるで恐竜が実在している様な言い回しです。
でも、この感覚は想像的で好きです。
 
 
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残念ながら迫力の外箱は所有しておりませんので、代わりと言っては難ですが、発売当時の雑誌広告を紹介させていただきます。
 
「少年トップ」という、明細不明のミニコミ誌です。
1966年発売、当時で10円の小冊子で、明らかに安手の駄菓子屋感覚でした。
第1号とありますが、これ以降が出ていたのかは不明です。
 
そこに東京マルイの模型広告が掲載されていました。
恐竜の値段が20円となっていますが、実際の販売価格は50円でした。
これが初期設定の価格だったのか、当初は単体販売予定だったのか、それとも単なる間違い表記だったのかは判りません。
 

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