努blog

2014年07月

先日の連休を利用しまして、嫁さんと一緒に、富山まで一泊二日の旅行に行って参りました。
 
途中、雷を伴う天候に見舞われましたが、新幹線で無事に到着。
富山は僕の亡き父の故郷でして、馴染み深い地です。

そしてこの夏、富山県立近代美術館で成田亨展が開催されました。
 
成田亨先生は、映画美術監督であり画家で彫刻家であり、ウルトラマンと数多くのウルトラ怪獣をデザインした事でも知られています。
 
僕は成田先生の絵画教室に通っていた事がありました。
大切な絵画教室での授業に、日頃のお付き合い、鬼の彫刻制作協力、作品展の準備、引越しの手伝いと、様々な形でお世話になりました。
 
僕自身、歳はいっていても教室の中では若輩者です。
他の人達は、もっと古くからのお付き合いを続けている、熱心な先生の理解者達です。
今回の展覧会でも、多くの人達が集まりました。
 
 
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           富山県立近代美術館
 
 
立派な建物の美術館で開催された、成田亨先生の作品展。
ウルトラマンから怪獣、絵画に彫刻作品、そして未発表の原画等、今迄になかった大規模な展覧会です。
 
僕と嫁さんは初日の19日に行ったのですが、到着した頃は開催時間間際だった関係もあって、その日のお昼から始まる記念トークには満席状態で入れませんでした。

僕は係りの方にお願いして、特別に控え室で先生方に挨拶をさせていただきました。
成田亨夫人の流里先生と、息子さんの浬さん、そして流里先生の弟さんに浬さんの奥様がおられました。
簡単に挨拶をして、会場の外に設置されたモニター前でトークの様子を聞き入りました。
 
ご家族の目から見た成田先生の姿が、興味深く語られておりました。
何よりも子供を大事に考え、子供の為に大人は本気になるべきだという先生のお考えが、後の世にまで残る作品を生み出しました。
息子さんの浬さんが、最後に読んでくださいましたお父さんへの思いが泣かされました。
 
トークが終わった後、会場内で数多くの作品を見ました。
 
ウルトラマン、ウルトラセブン、突撃!ヒューマン、バンキッド等のヒーロー、宇宙人、怪獣のデザイン画。
鬼や天狗、竜等の日本のモンスター。
神話伝説の怪獣に西洋のモンスター。
今迄紹介された事のなかった古い絵画作品に、海や雲を描いた油絵。
未発表の映像企画デザインとオリジナル怪獣の数々。
大江山の鬼のモニュマン、北上の鬼のレリーフ。
「翼を持った人間の化石」等の彫刻作品。
 
様々な作品が、会場の至る場所で展示されていました。

僕は今回の展示で、自分が所有しております「宇輪」(うりん)というオリジナル怪獣の絵を、貸し出し協力させていただきました。
満月の様な円形の角が頭上で繋がっていて、棘に覆われた恐竜の様な胴体を持つ怪獣です。
この絵は先生の所で直接買ったもので、僕にとりまして家宝です。

会場内で、友人のほうとうさんと大島さんご夫妻と合流。
他にも成田先生関連の懐かしい顔触れの人達が集いまして、皆で楽しく語り合いました。
成田先生のご縁が、人との繋がりを生み出す喜びと不思議さを感じました。

今回の展覧会の企画で、一般から募集されました自作怪獣の絵を公開。
様々なオリジナル怪獣群、特に子供の作品が楽しくて良いです。
好評につき、会場内の設置コーナーでの制作に関してのみ続けて受付中との事。
恥ずかしながら、僕も描いて提出してみました。
 
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            僕の怪獣です^^。
 
 
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「突撃!ヒューマン」に登場した 空飛ぶ怪獣ブランカー

ブランカーの精悍な顔付きは、まさしく鬼です。
造形作家の清河北斗氏が手掛けた巨大立体造形が、館内入り口付近に設置されていました。
 
手を触れないでくださいとの事ですが、なんと嫁さんが記念撮影の時に、ブランカーの手を握って揺らしてグラ付かせてしまい、注意されるという事態を生じさせました。
冷や汗ものです。
 
 
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          成田亨作品集 鳥羽書店刊
 
今回展示中の数多くの作品が収録されております。
「宇輪」も載っています。
開催中に美術館で直接購入すると、ヒューマンサイン復刻版の特典が付きます。
 
 
 
美術館を後にして、その晩は宇奈月温泉に泊りました。

随分と長い間、ブログを放置しております。
言い訳で恐縮ですが、ここ暫くの間、いろいろな場所へ行って来たりしておりましたので、更新がままなりませんでした。
 
近く報告アップいたしますので、今回はおおよそのさわりだけでもお伝えさせていただきます。
 
 
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エアフィックスの恐竜シリーズは、彩色完成している物は全て紹介済みですので、他の物を引っ張り出しておきます。
これはフジミのジャンプ怪獣シリーズで、新規にティラノサウルスを参入させての記念撮影です。
小さくて可愛らしい恐竜たちです。
 
 
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富山県で開催中の成田亨展に行って参りました。
会場には、かつてない程の沢山の作品群が展示されていました。
 
これは入り口付近に設置されております、怪獣ブランカーの立体物です。
鬼みたいで迫力があります。
 
富山は僕の亡き父の故郷でもあります。
宇奈月温泉での一泊となりました。
 
 
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富山から帰った翌日、都内某所で行われましたのが、動く模型愛好会(UMA)の水ものオフ会でした。
僕はフルスクラッチの水上ゴジラで参戦しましたが、殆どよい泳ぎが出来ませんでした。
これから改良を加えます。
 
 
以上、ざっとの紹介でしたが、これらは後程くわしレポートさせていただきます。
 
梅雨明けとなり、夏も本番です。
暑さに負けず、更に熱く楽しく過ごしましょう。

僕がお世話になっております、サブカル玩具販売店のOne up.さんから発売されております、オリジナル怪獣ソフビ人形のコイジャラスです。
 
 
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中野と秋葉原でお店を構えるOne up.さんの所で販売しております、ソフビ人形のコイジャラスです。
イラストレーターのタケヤマノリヤさんデザインで、怪獣芸術家のピコピコさん原型です。
 
今までに数種類の彩色版が出ましたが、ここの紹介しますのは僕が彩色を施した物です。
マウント工房という名義で、今までにも数点のソフビ人形を彩色させていただきました。
このマウント工房彩色版は蓄光素体で暗闇で光ります。
 
 
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黒いのが今年の春に販売された物で、残念ながら販売終了です。
コイというよりもフナのイメージですね。
 
 
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赤いのが最近出来た物です。
まだ未発売で、今回が初のお目見えです。
 
最近は、いろいろなオリジナルのソフビ人形が出回っています。
かつて怪獣やヒーローの玩具で遊んだ世代の人達が、今度は送り手になって各自のイメージで創作キャラクターを作り、それを世間に配信しております。
そんな楽しい時代になっていると実感しました。
僕も多くの創作家の方々と知り合いました。
コイジャラスも、そういったオリジナル世界の愉快なキャラクターです。

画像公開は、全てOne up.さんの承諾を得ております。

赤バージョンは近く発売予定ですので、ご興味を持たれた方はOne up.さんの今後にご注目ください。


http://one-up.org/

http://blog.one-up.shop-pro.jp/

人気の巨大恐竜です。
エアフィックスの恐竜シリーズ中でも最大です。
 
 
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超重量を感じさせる重々しい全身、それを支える逞しい手足。
遠くまで伸ばす事の出来る長い首に、丸太の様に太く武器にもなる尻尾。
巨大草食恐竜の迫力に溢れる造形です。
 
 
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模型本体は見事なのですが、この作例では自分の理想の形に近付ける為に、更に改造を施してあります。
 
顔付きが長めで額がなだらかな所がやや不満でしたので、より爬虫類的な印象に削り込んでみました。
尾もエポキシパテで若干長さを加えてあります。
腰の辺りに軽量粘土を盛り付けた上からパテを塗り込んで、よりアールを増強させてあります。
右側の後ろ足がやや内股気味でしたので、外側に足を向けてみました。
 
 
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改造前のブロントサウルスです。
既にこの時点でも顔と後ろ足の向きに手を加えています。
 
 
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改修部分 向かって左側が改修前で右側が改修後です。
顔付きをより古典的な感じにしました。
腰も大幅に盛り上げて、アールを大きくしてみました。
 
これで昔の恐竜図鑑に載っていた姿に、かなり近付いたと思います。
古典映画「ロスト・ワールド」(1925)に登場した恐竜場面も参考にしました。
これは自分のイメージに基づいての改修ですので、あくまでも個人で好きな様に楽しんだ一例と見なしてください。
 
 
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箱です 既に写真仕様になっているのが寂しい感じです
 
 
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箱の横のイラスト これ位に見事な彩色にしてみたいですね
 
 
ブロントサウルスは昔から有名で人気の高い恐竜でしたが、現在ではその名前と存在自体が無効になっています。
これはブロントサウルスの化石が、先に発見されていたアパトサウルスという恐竜と同一であった事です。
更に追い討ちをかける様に、復元化石が他の恐竜との混合であった事が判明したからです。
 
これでは、その存在そのものが無効となっても致し方ありません。
大きくて心優しいイメージの人気恐竜ブロントサウルスは、この世に存在しなかった事になってしまいました。
 
しかし僕にとっては、この大恐竜は断じてブロントサウルスであり、決してアパトサウルスと言い直したりはしません。
たとえ間違った復元であろうとも、その想像された姿から多くの図版や映像が作られていたからです。
 
古代生物のブロントサウルスはこの世から消え去りました。
しかし、人間の想像上の怪獣としてのブロントサウルスは、いつまでも生き続ける事でしょう。
 
 
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以前、夏に行われました動く模型愛好会(UMA)の水もの模型のオフ会で、このブロントサウルスを泳がせた事がありました。
泳がせたと言いましても、水中モーターを取り付けた発泡スチロールの台座に乗せて水上行進させただけです。
 
その時に、プロモデラーの十川俊一郎さんから、特別に賞をいただきました。
「今時、なぜ恐竜なのか判らないけれども、面白かった。」との事でした。
賞品は、十川氏が監修に携わった漫画「3D甲子園 プラコン大作」全巻でした。
感謝感激の想い出です。
 

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