マルサン商店のウルトラQ怪獣、ゴメス、ラゴン、ペギラの揃い踏み!

・・・と言いたいところなのですが、残念ながら違います。
これは別の模型会社ヨーデルから名前を変えて販売されていたミニミニ怪獣シリーズで、アマゴン(ゴメス)、ゲロニア(ラゴン)、ガバゴン(ペギラ)です。
形は同じですので、この作例では彩色で本家ウルトラ怪獣として仕上げました。
既にマニアの方ならばご存知な情報ですが、マルサン商店が発売していたウルトラ怪獣のミニサイズシリーズの金型が、マルサン倒産後に他社に渡って流用販売されました。
基はゴメス、ラゴン、ペギラの正式モデルでしたが、オリジナル怪獣として再度登場しました。
基はゴメス、ラゴン、ペギラの正式モデルでしたが、オリジナル怪獣として再度登場しました。
最初はオリエンタル模型社から、ゴメラ(ゴメス)、ラドゴン(ラゴン)、ペギラス(ペギラ)という名称で出されました。
これらは未来カーの付属品としても存在していました。
これらは未来カーの付属品としても存在していました。
更に後の時代になって、ヨーデルでの再版?となった訳です。
模型の形は同じなのですが、基が大雑把な作りなものですので、箱絵でいい様に描かれて別怪獣にされてしまいました。
本家マルサン版とこれら流用版とでは、マニアの評価は雲泥の差です。
正式版権が取れなかった処置でしょうが、その姿はまるでかつての人気怪獣がブームも過ぎた頃に、地方巡業のドサ回りを行っている様な哀愁を感じさせます。
本家マルサン版とこれら流用版とでは、マニアの評価は雲泥の差です。
正式版権が取れなかった処置でしょうが、その姿はまるでかつての人気怪獣がブームも過ぎた頃に、地方巡業のドサ回りを行っている様な哀愁を感じさせます。
それでも基はウルトラ怪獣、個性の強い造形に存在感が光ります。
名品マルサン怪獣模型を、こうした形で手に入れられる事を幸いと見なすべきでしょうか。
名品マルサン怪獣模型を、こうした形で手に入れられる事を幸いと見なすべきでしょうか。

アマゴン、ゲロニア、ガバゴンの箱絵。
サイケな色合いで描かれたかつての名怪獣たち。
それでもどっこい、怪獣として生きているぜ!
サイケな色合いで描かれたかつての名怪獣たち。
それでもどっこい、怪獣として生きているぜ!
僕が小学校中学年の頃、兄弟揃って近所の雑貨店でオリエンタル版のミニ怪獣模型を買って遊んでいました。
僕はゴメラを持っていました。
ギガスそのまんまの雪男怪獣とキングザウルス3世みたいな首長恐竜が、雪山で戦っている箱絵に惹かれ、この格好いい恐竜がゴメラだと思い込んでいたのですが、中は全く関係ないゴメスでした。
散々悩んだ挙句、プラの下敷きを小さく三角形にカットした物をステゴサウルス風の背鰭にして貼り付け、無理な改造をやらかしました。
下の弟はラドゴンを持っていて、余程気に入っていたのか、組み立てた物を布団の中に持ち込んで一緒に寝ていました。
当時は昭和40年代半ばで、怪獣ブームは過ぎ去っていたのですが、こういった駄菓子屋感覚の怪獣たちが子供生活に関わっていたのでした。
ヨーデル版の箱絵の様な、サイケな彩色にしようかとも一瞬思いましたが、やはり昔ながらのウルトラQ怪獣のイメージで彩色してみました。


アマゴン彩色版のゴメス。
古代怪獣らしく重量感のある濃い色で塗りました。
鱗というか鎧をまとった古武士の面持ちです。
鱗というか鎧をまとった古武士の面持ちです。


ゲロニア彩色版のラゴン。
海底から出現したというので、全体に水のテカリを表現しました。
海草をイメージした緑色です。
海草をイメージした緑色です。




ガバゴン彩色版のペギラ。
これは顔をかなりパテ盛りで改造しています。
まぶたを追加して、いかにも眠たそうな眼にしてあります。
体色はアザラシみたいにしてみました。
まぶたを追加して、いかにも眠たそうな眼にしてあります。
体色はアザラシみたいにしてみました。
マルサン怪獣ですが、この他にもミニシリーズ(当時100円)が多数あった様です。
それらは一体どうなってしまったのでしょうか?
まさか、この3体のみが唯一の生き残りなのかも・・・
それらは一体どうなってしまったのでしょうか?
まさか、この3体のみが唯一の生き残りなのかも・・・
もし残っている金型があれば、名前変えでもよいので再版して欲しいものです。