努blog

2015年05月

マルサン商店のウルトラQ怪獣、ゴメス、ラゴン、ペギラの揃い踏み!


イメージ 1


・・・と言いたいところなのですが、残念ながら違います。

これは別の模型会社ヨーデルから名前を変えて販売されていたミニミニ怪獣シリーズで、アマゴン(ゴメス)、ゲロニア(ラゴン)、ガバゴン(ペギラ)です。
形は同じですので、この作例では彩色で本家ウルトラ怪獣として仕上げました。


既にマニアの方ならばご存知な情報ですが、マルサン商店が発売していたウルトラ怪獣のミニサイズシリーズの金型が、マルサン倒産後に他社に渡って流用販売されました。
基はゴメス、ラゴン、ペギラの正式モデルでしたが、オリジナル怪獣として再度登場しました。

最初はオリエンタル模型社から、ゴメラ(ゴメス)、ラドゴン(ラゴン)、ペギラス(ペギラ)という名称で出されました。
これらは未来カーの付属品としても存在していました。

更に後の時代になって、ヨーデルでの再版?となった訳です。


模型の形は同じなのですが、基が大雑把な作りなものですので、箱絵でいい様に描かれて別怪獣にされてしまいました。
本家マルサン版とこれら流用版とでは、マニアの評価は雲泥の差です。
正式版権が取れなかった処置でしょうが、その姿はまるでかつての人気怪獣がブームも過ぎた頃に、地方巡業のドサ回りを行っている様な哀愁を感じさせます。

それでも基はウルトラ怪獣、個性の強い造形に存在感が光ります。
名品マルサン怪獣模型を、こうした形で手に入れられる事を幸いと見なすべきでしょうか。


イメージ 2

アマゴン、ゲロニア、ガバゴンの箱絵。
サイケな色合いで描かれたかつての名怪獣たち。
それでもどっこい、怪獣として生きているぜ!


僕が小学校中学年の頃、兄弟揃って近所の雑貨店でオリエンタル版のミニ怪獣模型を買って遊んでいました。

僕はゴメラを持っていました。
ギガスそのまんまの雪男怪獣とキングザウルス3世みたいな首長恐竜が、雪山で戦っている箱絵に惹かれ、この格好いい恐竜がゴメラだと思い込んでいたのですが、中は全く関係ないゴメスでした。
散々悩んだ挙句、プラの下敷きを小さく三角形にカットした物をステゴサウルス風の背鰭にして貼り付け、無理な改造をやらかしました。

下の弟はラドゴンを持っていて、余程気に入っていたのか、組み立てた物を布団の中に持ち込んで一緒に寝ていました。

当時は昭和40年代半ばで、怪獣ブームは過ぎ去っていたのですが、こういった駄菓子屋感覚の怪獣たちが子供生活に関わっていたのでした。


ヨーデル版の箱絵の様な、サイケな彩色にしようかとも一瞬思いましたが、やはり昔ながらのウルトラQ怪獣のイメージで彩色してみました。

イメージ 3

イメージ 4

アマゴン彩色版のゴメス。
古代怪獣らしく重量感のある濃い色で塗りました。
鱗というか鎧をまとった古武士の面持ちです。


イメージ 5

イメージ 6

ゲロニア彩色版のラゴン。
海底から出現したというので、全体に水のテカリを表現しました。
海草をイメージした緑色です。


イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

ガバゴン彩色版のペギラ。
これは顔をかなりパテ盛りで改造しています。
まぶたを追加して、いかにも眠たそうな眼にしてあります。
体色はアザラシみたいにしてみました。



マルサン怪獣ですが、この他にもミニシリーズ(当時100円)が多数あった様です。
それらは一体どうなってしまったのでしょうか?
まさか、この3体のみが唯一の生き残りなのかも・・・

もし残っている金型があれば、名前変えでもよいので再版して欲しいものです。


昼過ぎにいきなりドン!と揺れて驚きました。
東京では震度4、もっと大きく感じました。
震源地は埼玉北部、茨城県で震度5弱が観測されました。

地震は直ぐに止みましたが、あの日の震災を思い浮かべて不安を感じました。
外出勤務中の嫁さんにも、電話で安全確認をしました。
幸い、無事でした。
家の中の破損物もこれといってありませんでしたが、気を付けねばなりません。

部屋の中の物がバラバラと落ち、小さなソフビ人形を拾い集めました。


イメージ 1

唯一の破損品を修理しました。
キングロボのアンテナが落ちましたので、見つけて接着しました。


皆様もどうかご無事であります様、お祈りします。

昨日から始まりました展覧会、「Beauty of Darkness -西田美貴子の差し出した夜の日本画-」展に行って参りました。

西田美貴子さんは僕の嫁さんの妹の友人で、油絵にイラストレーションに壁画に彫像作品と、様々なジャンルで活躍されている女流画家です。
今迄にも何度かお会いし、お世話になった方です。

今回はアートプロデューサーであるヤマモトシゲキ氏の協力の基、作品展を開催する事になりました。


イメージ 1

場所は東京のBLOCK HOUSEです。
四角い建物の地下1階が会場で、まるで深海を思わせる青い照明の中での展示です。


イメージ 2

今回の展示では、魚の絵が中心でした。
一番大きな作品が、この油絵で描かれた魚たちです。
巨大な熱帯淡水魚の泳ぐ様に、まるで会場全体が水族館と化した様です。


イメージ 3

厚い鱗に覆われた古代魚たちが泳ぎます。
深く青い暗がりの中を漂う姿に、見ている此方までもが、自然と絵の中に入り込んでしまいそうです。


イメージ 4

アロワナでしょうか、南国の水辺に漂う姿です。
水中から上空の満月を浴びて、何を想うのでしょうか。


イメージ 5

夜空に満月、岩肌の島です。
まるでアーノルド・ベックリンの絵画「死の島」を連想させます。
ご本人が国内旅行の時に得たインスピレーションでの創作だそうです。


イメージ 9

展示作品より、魚のアップを集めてみました。
水の流れまでのが伝わって来る様です。


イメージ 6

大きな鱗とは対照的な小さな目、どことなくユーモラスを感じさせます。


イメージ 7

巨大な淡水魚。
アマゾンの肺魚でしょうか。
前足と化した胸鰭に、陸上動物を思わせる目。
水の中で息衝いている様です。


イメージ 8

水の中をゆったりと泳ぐ巨大淡水魚の姿。
まるでワニみたいです。
熱帯の水辺に棲息する古代からの住人たちです。


昨日の22日は、初日という事で夕方からオープニングパーティーが行われました。
西田さんに娘さん、お母さん、沢山のご友人達で賑わいました。
中学生の娘さんは可愛らしいメイド服の格好で、参加者の方々にお酒を振舞ってくださいました。

僕と嫁さん、義妹も参加して、作品に見入りながら楽しい時間を過ごしました。

開催期間は2015年05月22日(金) ~ 2015年05月31日(日)です。
僕も再度行く予定です。




今月の16日と17日の両日、東京ビッグサイトで開催されました第42回デザインフェスタに行って参りました。


イメージ 1

初日はあいにくの曇り空でした。
ビッグサイトに行くのは久々です。


イメージ 2

2日目は晴天の心地よさです。
訪れる大勢の人達も楽しそうです。


イメージ 3

デザインフェスタも今回で42回目です。
過去に仲間同士で何回か参加しております。


今回は、怪獣及び造形仲間が集まって「そふび道」というブースで、合同出店されました。
参加メンバーは以下の通りです。

One up.さん サンガッツ本舗さん ヤモマークさん Max toyさん

ピコピコさん BLObPUSさん 鈴木製作所さん るきあさん

大怪獣サロンさん  蟹巫女さん ガム太郎さん まきのさん

タケヤマノリヤさん 

あと、お名前を伺えなかった方々が多数ご参加されておりました。



イメージ 4

会場で撮影しました画像全体が、光の反射か自分の腕の悪さのせいか、何故か全体に靄がかかった様に、うっすらと明るくボケ気味になってしまいました。
申し訳ございません。

大小様々なソフビが居並ぶブースは、見ていて楽しいです。


イメージ 5

One up.さんの「クマボーグ」と「ソフビお面」。
ソフビにお面を被せて遊ぼう!


イメージ 6

ご存知?「コイジャラス」、デザフェスに登場!
上段の「モグドン」(もぐら)と「ゲロンガ」(蛙)も綺麗でよかったです。
人気キャラなので、即完売。


イメージ 7

怪獣造形家ガム太郎さん制作のオリジナル怪獣たち。
デザインと質感が凄い迫力を生み出しています。
向かって右側2体はソフビ製です。


イメージ 8

お馴染みサンガッツ本舗さん制作、ソフビ怪獣の面々。
ヒーロー「サンガッツ」も登場。
オリジナルソフビ世界では10年以上の老舗です。


イメージ 9

サンガッツ本舗さんの、ユーモラスな萌え?ソフビたち。
これはちょっと目のやり場に困りますね^^。


イメージ 10

同じくサンガッツ本舗さんから、キノコ妖怪の「松茸師匠」。
この形は?


イメージ 11

ヤモマークさんより、天狗女子の「てんぐちん」。
これはお面を被っている美少女でしょうか、それとも妖怪少女でしょうか。
楽しそうなソフビで、彩色も細かくてお見事です。


イメージ 15

新製品、ピコピコさん制作の「太陽の死の引導者」。
インカの太陽神で、全身に掘り込まれた模様がリアル。
販売はメィディコム・トイから。


イメージ 12

こちらもピコピコさん制作、サイボーグ怪獣「アルティメット・サイコウビ」。
デザインは鈴木製作所、販売がMax toy。
物凄くリアルで細密な皮膚感に驚きました。


イメージ 13

反対側。
なんと、生物感溢れる恐竜姿から一転して機械化されたサイボーグへ。
これぞ古代生物と未来科学の融合!


イメージ 14

可愛く?着飾った怪獣。
One up.販売の「GEEK! 版獣人オメガ」。
原型はドリームロケットさん。
兎に角、大きい!


イメージ 16

怪獣造形家、ガム太郎さんご自作の怪獣画。
まさに名画です。



今回のデザフェスでは、いろいろな方々にお会い出来ました。

ガム太郎さんと直接お話して、なんと会場で夫々の怪獣造形を行ってしまいました。
展示販売のブースの裏で、造形用粘土を用いまして、各自制作中の原型をいじくって制作しました。
ガム太郎さんの手際は素早くて的確です。
僕は、暫く造形を行っていなかった為か、要領が掴めず苦戦の連続でした。
まさに造形道場です。

そんな中、若い女性お2人が、僕等の造形活動光景にご興味を示されて、いろいろとご質問くださいました。
作って楽しむ気持ちが大切と、僕は伝えさせていただきました。
ガム太郎さんの、デザインから起こす具体的な創作解説には、流石造形家と僕までもが感激してしまいました。

お2人からは最後にお菓子をいただきました。
どうも、有り難うございました。
楽しく創作を行ってください。


イメージ 17

初日のみに参加した「ガッキーくん」着ぐるみ。
テレビドラマ及び映画作品の「ST 警視庁科学捜班」に登場した、人気キャラです。
デザインと造形はピコピコさん。

初日に会場を歩き回ったそうです。



僕が会場で行っていた造形ですが、近く販売予定の(明細は今のところ明かせませんので)ソフビ製品の造形です。
今回は沢山のソフビ造形に精通されている方が大勢集まっておりますので、作りながら意見交換出来ます機会だとばかりに、ライブ制作となった訳です。

これが苦戦惨たんたる物でして、いろいろな方々からの的確で厳しいご意見を伺わせていただきました。

「足をもっと蟹股にした方がいい!」
「腕は左右に広げるといい!」
「足が長すぎるのでもっと短くして、膝の位置も変えた方がいい!」
「お尻の部分の位置が高すぎる!」
「全体にボリュームアップすべきだ!」
「骨盤が見えてこない!」
「背中は猫背にした方がいい!」
「もう少し締まった感じにすればもっと格好よくなる!」

ありとあらゆる指摘を受けて、散々に言われまくって、それでもって基本の形だけは何とか会期時間中に終了しました。
これから細部を手掛ける訳ですが、ご意見ご指摘くださいましたメンバーの皆様、誠に有り難うございました。

ああ・・・疲れた・・・。



午後7時で閉会となり、めでたくイベントは終了しました。
帰りに、会場に来てくれた嫁さんと一緒に、展示場駅前の食堂でバイキングを食べました。
すると、なんとソフビメンバーの皆さんと遭遇、楽しく会食しました。

夢の様な2日間でした。



イメージ 18

現在、制作中の原型です。
これが何なのかは今は明かせませんが(後姿でバレている?)、デザフェスで培った貴重な体験を基に、頑張って完成させます。

以前紹介しました紙工作版「モスラ対ゴジラ」に引き続き、今度はガメラ関連で紹介させていただきます。


イメージ 1


赤松紙工社製の「くみたて立体怪獣」のギャオスです。
先に同社製のゴジラを紹介しました時に、ギャオスの事にも触れておきましたので、改めての紹介です。

鋭角な姿が分解されて開きとなって登場です。
同シリーズ?のゴジラ同様に、完成後はかなりリアルな姿が予想されます。
これは糸で上から吊るせる様になっております

果たして、これの同種でガメラがあったのかが不明です。
この組み立て工作怪獣は、このギャオスと先日紹介したゴジラしか自分は確認出来ていません。
それに、どの様な形で販売(あるいは配布)されていたのかも不明です。

「くみたて立体怪獣ガメラ」(あるいはエビラ)が、いつぞや発見出来ました時には、機会を改めまして紹介したいと思っております。



イメージ 2


さて、ガメラの方ですが、該当する品物がございませんので、昔の雑誌に掲載されていました組み立て工作を紹介します。

これは遥か昔の週間少年マガジンに載っていた、簡単工作の一例です。
この記事が掲載されました少年マガジンですが、「ウルトラQ」の怪獣達が表紙を飾りました、あの伝説の号です。
(1965年53号 このブログ日記「昭和の怪獣たち」で紹介済)


「ホイホイ笑学校」というお笑い企画コーナー(後の少年マガジン名物「パンパカ学園」の前身的内容)に掲載されておりました、題して「3秒工作」です。

マッチ箱を用いて3秒間でガメラを作る解説ですが、いくら何でも無理です!
カッターで指切ってしまいそうです。
当時これに挑戦してみた人は、実際にいたのでしょうか?
3分だったら何とかなりそうですけれども、それでもかなり厳しいです。
これを発案した人は、実際には作っていないと思われます。

一緒に載っている写真からも判りますが、時期的にガメラ映画第1作目の時です。

このページのトップヘ