ビリケン商会のブリキ玩具、紹介の最後を飾りますのは、
ロボット ロビーです。




SF映画の古典「禁断の惑星」(1956年 アメリカ)に登場するマスコット的キャラクターで、人間味のあるロボットの元祖とも呼ばれています。
本来は機械ですので、金属部品と配線の詰まった内部を持つロボットなのですが、動作と喋り方が大変にユーモラスで、映画での内外問わず、キャラクターとしても人気があります。
頭部の透明部分から見える、内部の機械が動く様子がいかにもロボットらしいリアルさで、その姿は多くの人達を惹きつけました。
昔から、ブリキの玩具にも何種類もなりました。
バッテリー式の大きな物から、ゼンマイ作動の物、無版権っぽい物まで様々で、いずれもロビーの愛すべき姿を金属製品として上手く再現しています。
ビリケン商会製のロビーですが、1993年(平成5年)発売で、設計制作は串田 恭男氏です。
ゼンマイを巻くと、歩行と同時に頭部内にありますプロペラが回転します。
色は焦げ茶とモスグリーンの2種類で、購入特典としてアルミ製の銃が付いて、ロビーの手に持たせる事が可能です。
映画同様に歩く様子が愉快な玩具で、ブリキの素材が金属質のロボット感に見事にマッチしています。
ゼンマイを巻くと、歩行と同時に頭部内にありますプロペラが回転します。
色は焦げ茶とモスグリーンの2種類で、購入特典としてアルミ製の銃が付いて、ロビーの手に持たせる事が可能です。
映画同様に歩く様子が愉快な玩具で、ブリキの素材が金属質のロボット感に見事にマッチしています。
僕が所有しておりますのは、この焦げ茶色バージョンの方です。

ゴジラ、モスラの時と同様に、このロビーも僕が箱絵を依頼されました。
資料として手渡されたSF映画関連の雑誌を基に、映像イメージで描きました。
資料として手渡されたSF映画関連の雑誌を基に、映像イメージで描きました。
この商品版権はロビーのみであり、映画「禁断の惑星」でロビーが乗り込んで移動する乗り物は、別版権になる為に描く事が禁止されました。
全体を緑色で統一し、宇宙もグリーンです。
背景には洗面器の様な円盤?と、50年代風のシンプルなロケットを設置しましたが、このロケットがまるでマグマ大使みたいになりました。
土星も出ていますね~。

このロビーは海外でも販売されました。
映画同様に可愛らしい姿が愛されたのでしょう。
世界に有名な海外キャラクターを描かせてくださいました、ビリケン商会さんに感謝します。

シンプルなデザインでありながらも複雑でリアルな内部の機械
この玩具は 歩きながら頭部のプロペラが回転します

撃つぞっ! と構えるロビー拳銃
アルミ製で 付属特典です

以上、数回に渡りまして紹介して参りましたビリケン商会製ブリキ玩具ですが、これを持ちまして一旦公開終了とさせていただきます。
これら動力ギミックのブリキ玩具類も、時代の移り変わりと共に、現在ではその存在は過去の物となっております。
優れた技術伝承が何らかの形で残り、受け継がれてゆく事を願っています。
優れた技術伝承が何らかの形で残り、受け継がれてゆく事を願っています。