努blog

2016年05月

5月も残すところあと僅かとなりました。
心地よい暑さと急な涼しさを繰り返します陽気に、温度差によります体調管理を気を付けながらの毎日を送っております。

ここでマウントゴリラの新規カラーの紹介です。
下北沢にございますCONVICT(コンビクト)さんからの限定販売になります。

今週土曜日の5月28日、お昼の12時からの販売開始となります。



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真ん中の青いゴリラが、今回の新規カラー版です。
CONVICT版、あるいは第8期とでも言うべきか。


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CONVICTさんは、ソフビ玩具やオリジナルアパレル商品を企画販売されますお店で、数多くのコラボ企画品を扱っておられます。
以前のイベントでお声がけしていただきまして、Oneup.さんとのコラボ企画がここに実現しました。

澄んだブルー基調で全体を包み込む様にまとめました。
まるで海から出現して来た様なイメージになりましたが、銀河系宇宙からやって来た感じもします。
今回は特に楽しく彩色出来ました。


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こちらの販売は、CONVICTさんでのお取り扱いになります。
ご興味を持たれましたお方は、是非ご注目願います。



更にイベント情報の別件です。
来る5月29日(日)に「ゲバゲバ名古屋ソフビまつり」が、愛知県名古屋市で開催されます。
ヤモマークさんとブロッパスさんが中心となっての出店で、特別彩色されました沢山のメーカーのソフビ人形が販売されます。

以下、そふび東京さんによります紹介コーナーから。



これになんと、マウントゴリラのオリジナル彩色バージョンがお目見えします。
蓄光成形で、ヤモマークさん彩色によります傑作品です。
これは楽しいです!


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以上、最新オリジナルソフビ玩具情報でした。

僕もそろそろ新しい原型も作りたくなって参りました。
実はもう手掛けておりますので、完成目指して頑張ります。


昨日の21日(日)、東京上野の東京都美術館で開催されております「若冲展」に行って参りました。
会期は僅か一月余りの4月22日(金)~5月24日(火)までで、もう明日で終了です。

日本の江戸時代18世紀に活躍した京都の画家 伊藤若冲の作品展で、沢山の動植物画を繊細な筆遣いで描きました。
その作風は写実的でありながらも、対象となるモチーフである動物や植物、人物等を、大変ユーモラスな描写で活き活きと表現しました。

今回の展覧会は世間でも大変な話題となって、連日大勢の人達で賑わい、長蛇の列と長い待ち時間必至と伺いました。
ほぼ最終日近くの昨日の日曜日に、嫁さんと一緒に参戦?いたしました。


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僕と嫁さんは夫々別々の時間に並んだのですが、お昼の1時過ぎに列に入った僕で、約3時間待ちでした。
途中で給水や日傘の提供もあって、美術館の対応に感謝しました。

最初から待ち時間を覚悟しておりましたので、それ程苦痛ではありませんでした。
5月の暑い日差しの下、僕は次回作のソフビ設計画を鉛筆で描いていました。
なんと、マウントゴリラをお守り代わりに持参して来ました。

いよいよ入場となり、館内で素晴らしい日本の絵画作品を見られた時には、今迄の苦労も吹き飛ぶ位に感激しました。


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鳥、獣、魚、昆虫と沢山の生き物達が描かれた色鮮やかな作品。
数世紀を経ての描かれた生命の感激でした。

赤い色や極彩色が鮮やかな鶏や鳳凰も素晴らしかったですけれども、僕は小さな生き物達を描いた昆虫画に目を惹かれました。

それと虎を描いた作品が個人的には好きです。
強さと面白さを兼ね備えた猛虎は、生きている様でした。

こうして沢山の動物植物の絵を見ていると、時代を越えた表現力の豊かさと、生き物への温かな眼差しを感じました。

自分の創作の励みにもなり、僕もよい作品を作ろうという気持ちになりました。


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入場券と会場販売のポストカードを、自分彩色のソフビ人形と共に画像使用しました。

先日に引き続いて、MARX TOYS社の歩くトラの情報報告です。


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実はこのウォーキングタイガーは最近手に入れた物なのですが、気になる箇所がいくつかありました。

右足部分がブラブラとグラ付いていて、歩行に関しましては左足の動きに引っ張られる様な感じになっておりました。

更に歩行と同時に左右に動く筈の頭部ですが、何故か正面と右側だけの動きになっていました。

ゼンマイを巻けばちゃんと作動していましたので、この不充分な動きも昔の動力系玩具の特徴だという事で、それを認めて楽しむべきかも知れないとも思いました。

しかし、どうしても動きに納得がいかず、このトラを分解して調べてみる事にしました。

同じMARX TOYS社のアリゲーター、マィティコングに続く、歩行玩具の修理記録です。



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早速、布製の表皮を剥がしてみました。
衣服の様に、胴体の左右上部から剥がしました。

本体内部の基本ボディは軟質プラスティック製です。
ブリキかと思っていたのですけれども、違いました。

以前紹介しました四つ足歩行のトラも、実は基本ボディはプラスティック製でした。


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トラの後ろ姿です。
玩具の素材も、ブリキからプラスティックに変わっていった時代性を感じさせます。


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毛皮を剥がされて、スッパダカ状態のトラ君。
あら恥ずかしや。


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両足部分は厚紙製のカバーで覆われています。


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基本ボディはホチキス留めになっています。

こちらは左足で、正常な状態でした。


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こちらが今回問題の右足部分です。
なんと歩行の基となる足の金属部品のひとつ(前方部)が外側に湾曲しておりました。
その為、ゼンマイのクランクが足部品に接触せずに空回りを起こして、正常歩行を妨げる原因となっていました。

おそらく、製造時に生じたのアクシデントか何かでしょう。


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そこで、ペンチを用いて歪みを修正し、正常な形に戻しました。
これで歩行は順調になりました。


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続いて頭部ですが、ソフビ製ですのでドライヤーで暖めまして本体から外してみました。


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頭部を外した胴体との結合部分。
内部のゼンマイ作動から伝達されます動きで、頭部の基本部品が左右に作動する仕組みです。


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ソフビ製の頭部には合計4箇所に穴が開けられていて、それが頭部の基本土台の爪に差し込まれて固定されていました。
頭部の穴の位置のズレが、平均した作動バランスを生み出さなかったのでしょう。

そこで、カッターでソフビの穴部分を切り拡げて、頭部位置を移動出きる様にしてみました。
これで頭が左右均等に動ける様、うまく調性出来ました。


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剥がされたトラの皮です。
これが本体に部分部分接着されていました。


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頭部と毛皮?を用いてのお遊びです^^。
おまえはトラになるのだ~っ!



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強力ボンドで虎皮を部分貼り付けして、修理が完了です。

ちゃんと両方の足で歩行を行い、頭も左右均等に動かせる様になりました。


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以前紹介しました四つ足歩行のトラとのご対面。
この2足歩行版は年代経過の色褪せが殆どありませんでしたので、状態が綺麗です。


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マィティコング(小)とのツーショット。
両方ともゼンマイ歩行版で、大きさはほぼ同じ位です。


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皆で記念撮影、愉快な動物仲間たちです。



動力系玩具の分解記録の公開でした。
今回は足と頭部の修繕のみでしたので、作業は割りと手際よく完了しました。
自分で直せたのでよかったです。
動く玩具は、その動きも構造も楽しいです。

ここに来まして、いきなりですが昔の玩具の紹介です。
MARX TOYS社のWALKING TIGER 歩くトラです。


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1960年代に日本で作られ,アメリカで輸出販売されていた玩具です。
本体に設置されているゼンマイを巻くと、両腕を動かし頭部を左右に回しながら、ギア音の様な声を出して歩行します。

頭部はソフトビニール製で、足の部分はブリキ製、本体内部はプラスチック製で、身体の全体に布製の皮を被っているという、ハイブリッド製玩具です。

以前、こちらのブログでも紹介しましたトラの玩具と同類の物です。



こちらの方が、より擬人化されています。
直立二足歩行の人間体型にアレンジされて、片方の手には花を持っています。
これからお目当ての彼女の所へでも、出掛けるのでしょうか?
何となく楽しい想像が浮かんで来ます。


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今回の品は、珍しくも箱が存在しており、愉快な漫画のトラが描かれています。
いかにもアメリカンコミックといった感じです。



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さて、今回このトラを入手した際に、いくつか気になる箇所が見受けられました。
これに手を加えて修繕しましたので、そのレポートは次回報告させていただきます。

ゴールデンウィーク、5月の大型連休も終了しまして、また元の慌しい日常が戻って参りました。

スーフェスの後、僕と嫁さんは千葉県の茂原へ行楽に行き、そこで義妹家族と落ち合いました。
温泉施設の太陽の里に行ったり、茂原の家に泊まって会談したり、不慣れなテニスを楽しんだりと、充実した休日を過ごしました。

皆様も夫々が連休を楽しまれた事と存じます。


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マウント工房の仕事は続いております。
次回のマウントゴリラは・・・またも思わせ振りな後姿です。


追伸になりますけれども、今後のゴリラ情報です。
現在彩色中のマウントゴリラ新色版は、今月中に下北沢のお店で販売されます予定です。
追って明細報告させていただきます。
今月開催されますデザインフェスタでの販売はございませんので、ご注意願います。



さて、スーフェスも終わり、昭和の日も子供の日も過ぎ去ってしまいましたが、ここで何の脈絡もなく、自分が気に入っておりますソフビの紹介をさせていただきます。


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サンガッツ本舗さんのソフビ人形で、ヴィレンドルフのヴィーナスです。
無彩色版の素体を、僕が自分なりに彩色した個人用です。

原始美人像として有名な小像で、20世紀の始めの1908年に、オーストリアのヴィレンドルフ付近の旧石器時代遺跡から発掘されました。
大きさ11センチ程で(ソフビも同じ位です!)、豊満な女性表現からは出産と収穫の豊かさへの祈りが込められている様です。

考古学的にも有名な像をソフビ化してしまう辺りが、サンガッツ本舗さんの発想の楽しさです。
現在でも色替えして販売中です。



また面白い内容で更新していきますので、よろしくお願いします。

初夏を思わせる陽気ですが、その前に梅雨入りの季節がやって参ります。
体調管理に気を付けます。


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