努blog

2019年03月

近く公開されます予定のアメリカ版怪獣映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ですけれども、全世界からの注目を受けまして、大変な話題を呼んでおります。
何しろ日本が世界に誇る怪獣スター、ゴジラ、ラドン、モスラ、そしてキングギドラまでもが、最新鋭の特殊技術を駆使した超大作としまして、ハリウッド映画で蘇るのですから、ファンの期待も並々ならないものがあります。
一部予告編は公開されましたが、物凄い特撮イメージに驚きです。
これは是非共上映本編を拝みたいものだと、期待してしまいます。

気になるのが、ゴジラを初めとします怪獣達の姿形です。
アメリカ風にアレンジされてはおりますものの、あくまでもオリジナルのイメージを尊重して、更にその上をいく迫力を見せて欲しいと思います。
予告映像から受ける印象では、及第点といったところでしょうか。
映画公開に期待大です。


さて、前置きが長くなりましたが、昨年暮れ頃から制作しておりましたアメリカ版のキングギドラ模型が完成しました。
オーロラ社の復刻版で、ポーラライツ製のモデルです。
彩色を含めましての完成作品のお披露目です。





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アメリカスタイルにアレンジされました、大変面白い姿のキングギドラです。
西洋のドラゴンのイメージでしょうか、全体にスマートな印象を受けます。
空港を襲撃している場面を再現したのでしょうか、破壊された建造物を背景に立つギドラの雄姿です。
格好いい模型です。

映画のカチンコを模った怪獣名表記も芸が細かいです。




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オーロラ社のオリジナル版の復刻品でありますポーラライツのモデルですけれども、やや一部モールドが甘くなっている個所が見受けられます。
3本の首の後ろには鱗モールドがありませんし、上顎の前歯がなくなっています。
目も垂れ目ですし、僕が思い描いております超宇宙怪獣キングギドラの印象とは、どうしても異なる部分が多かったです。
そこで自分なりの改造を施しました。




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まず何も無い首の部分に、エポキシパテを薄く延ばして塗り込みまして、そこから自作の鱗を一枚一枚作り込んでいきました。
長い時間と根気がかかりました。
全部張り込みました時は嬉しくって、暫く完成させた頭部を眺めておりました。

目玉はピンバイスの工具で穴開けしまして、エポキシパテで丸い目玉を自作しまして、竜を意識した顔付きにしてみました。

上顎前歯がありませんでしたので、こちらもパテで自作しました。
口の中の上顎内部も、プラ板で作って追加しました。

モデルの角と棘等の尖った部分は、ヤスリがけしてより鋭くしてみました。

尾は制作途中で関節個所が破損してしまいましたので、両方と本体に接着しまして、パテを塗り込んでモールドを加えました。

以前紹介しました制作記録はこちらです。
まだ完全に改造作業も終わっていない頃でした。





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彩色ですけれども、ギドラ本体は全体を赤茶色に基本下地塗装しました後、若干茶色を混ぜた金色をハンドピースで噴き付け塗装しました。
金色も首の部分は銀を混ぜてみたり、いくつかの違った段階の色で塗装してみました。
やや温かみのある色合いに出来上がったと思っております。

目や歯等の細かい部分は筆塗りです。
自分の場合、怪獣模型は殆どが筆塗り作業中心なのですけれども、今回のギドラは全身金色の異色彩色ですので、完成の美しさを考慮しまして、エアー彩色にしてみました。




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台座は綺麗で平らな地面でしたので、タミヤパテを塗り込みながら楊枝や歯ブラシを打ち付けてモールドを入れまして、荒れた地面を表現した造りにしてみました。
壊れた鉄骨をセロテープを丸めて造りまして、追加してみました。

台座の彩色ですが、地面部分は焦げて荒れ果てた地面の様子を意識した焦げ茶色にして、その周囲の部分は宇宙をイメージしました紺色にしてみました。

宇宙ですけれども、最後の仕上げとしまして、無数の星を入れてみました。
これは一発勝負の特殊技法です。
白い塗料を染み込ませました歯ブラシを用いまして、それを指で上手い具合に弾きますと、無数の星々が生まれるのです。
星の点々が台座の地面と建物にもかかりまして、偶然にも宇宙に吸い込まれる様な雰囲気になりました。
これぞ模型表現の楽しさです。

星入れの技法はネットで見つけました。
大変効果的な方法ですので、これからも試してみようと思います。




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長い時間がかかりましたが、これで何とかギドラモデルが完成しました。
お次は同じシリーズで、オーロラ社復刻版のラドンを作ってみようと思います。

苦労は多かったですけれども、完成させました喜びは格別です。
自分の時間をひねり出しながら、これからも模型制作を楽しんでいきたいです。




漫画家の友沢ミミヨさんと娘さんの小鳥こたおさんによります、協同親子作品展が昨日から開催されました。
「まめ親子展覧会 とろろ園」で、場所は東京は南青山のビリケンギャラリーです。

先日はゴリラを題材としました合同展覧会「大猩々展」で僕もお世話になりましたけれども、今回は異色の親子ユニットによります作品展です。

お母様の友沢ミミヨさんは漫画家で、可愛らしい小太り人物画を描く事で知られております。
多数の作品を発表され、著書も数多くございます。

娘さんの小鳥こたおさんは、アイドルグループあヴぁんだんどに所属しておりました元アイドル歌手で、先頃メンバーを卒業されまして、今現在は美術大学に通われまして画家を目指していらっしゃいます。

大変才気溢れる親子によります作品展で、各自の作品展示と同時に、ミミヨさんが描かれました下絵をこたおさんが彩色仕上げするという、驚異の協同作品も展示されております。
芸術家親子によります夢の展覧会です。






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DM 大変可愛らしいイラストです。
これを見ただけでも、是非会場に足を運びたくなって参ります。



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ビリケンギャラリー入り口の立て看板です。
ここから夢の世界に入って行きます。



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壁に貼ってあります、とろろ園タイトルです。
特殊樹脂で作ってあり、一筆書き構造になっております。
このとろけた感じが楽しいです。



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何とも柔らかな感性で描かれました、可愛らしくも美しい作品の数々。

お母様のミミヨさんが下絵を描いて、お嬢様のこたおさんが彩色仕上げを行いました、親子共同作品です。



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こちらは向かって左端の作品以外は、こたおさんによります単独作品です。
やや陰影がはっきりとしました、立体感のある作風です。
一見写真かとも思ってしまいました。
お見事な表現力に驚きです。



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こたおさんによります作品で、ご自身の幼少期の絵を、今現在再現してみましたそうです。
小さい頃に描いた絵は、大人には描き表せない創造表現があります。
それを表現してみた作画には、僕も驚きと同時に感銘を受けました。



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モノクロ作品は親子共同作です。
一連の可愛いオジサン作品は、お母様のミミヨさんが描かれました。
販売用マグカップの隣には、今回の展示作品解説書(こちらは非売品です)もございます。
この他にも、イラストがプリントされましたバッジやこたおさんの音楽CDもございます。
実に多彩な展覧会となっております。


作品解説には、以下の表記で解説されております。

友沢ミミヨ=ミミヨさんの作品

こたお=こたおさんの作品

とろろ園=親子協同作品



会期は3月9日(土)~24日(日)、時間は12時~19時です。
毎週月曜日はお休みです。

皆様、是非共お越しくださいませ。
僕も再度伺います予定です。





既に皆様はご承知でしょうけれども、遂にといおうか、Yahoo!ブログが、年内の2019年12月15日を持ちまして、サービス終了と決まりました。

まさしく晴天の霹靂、寝耳に水の出来事で、近く僕もブログ変更の移動手続きを行わねばなりません。
今迄紹介して参りました模型や怪獣や造形等の記録は、もはや僕に取りましては貴重な情報資料であり、人生の記録となっております。
これをおいそれと消滅させてしまう事は出来ませんので、まるごと移動保存出来ないものかと思案中です。

皆様との繋がりも大切にしていきたいので、随時情報交換をいたします。
これから先の事は未定ですけれども、ブログ交流は続けていきたいです。



(編集注意書き・2019年3月時点での前ブログでの時期内容です)




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講談社さんから、特典品が本日届きました。
昨年無事にシリーズ完結しました、ゴジラ全映画DVDコレクターズボックスの追加延長分特典です。

ゴジラ1作目の名場面スチールを、キャビネサイズで編集しましたセットです。
モノクロ画像ですが、粘土原型ゴジラが主体の格好いいスチールセットです。
封筒も当時品風で、凝っています。



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素晴らしい名場面に見惚れてしまいます。
講談社さん、どうも有り難うございます。

こうした面白い情報交換を、これからも行っていきたいですね。
その為にはブログ交流を、是非共続けていこうと思っております。




またも緊急事前告知になってしまいまして、誠に申し訳ございません。
来る3月10日(日)に、大阪でオリジナル創作ソフビ玩具の販売イベント「第8回ドキドキ大阪ソフビ万博」が開催されます。


2019年3月10日(日)
会場・インディペンデントシアター2nd
住所・大阪市浪速区日本橋4-7-22
時間・12時~16時
   入場無料

情報公開HP




僕が毎回お世話になっておりますOneup.さんでも、多くの販売品を出展予定です。
僕が今回用意しました品は、マウントゴリラのタイガー模様版です。
名付けまして、マウントタイガーゴリラです。




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今回は、この彩色模様にご注目ください。
トラを意識しました縞模様で、全体に美しくまとめるのに苦労しました。
少数彩色ですけれども、今迄にはなかった塗装表現を行ってみました。



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ゴリラ集団で、タイガーゴリラーズです。

今回は残念ながら集団撮影画像がエラーで皆ダメになってしまいました為、何故か無事に保存出来ましたこの上空画像のみを掲載させていただきます。



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という訳で、タイガーゴリラの情報紹介でした。

もう3月上旬、暖かな季節がやって参ります。
春の香りを感じる此の頃です。




昨日の3月3日の桃の節句は、生憎の雨模様でした。
しかし、それをも消し去るような元気なイベントが行われました。
東京都足立区の梅田図書館で2日と3日に開催されました、図書館祭り&NPO春祭りです。

僕は3日の日曜日に、参加協力させていただきました。
冷たい雨の降る中をお越しいただいた家族連れの方々を対象に、怪獣玩具を使いました撮影会を行いました。
展示のコーナーもあり、楽しいイベント参加となりました。

そのレポートをお届けします。




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ソフビ怪獣玩具軍団が勢揃いです。
復刻版をリペイントした作品が多いのですけれども、彩色されましたのは、今回の企画主催者であります多賀もちゆきさんです。

どの怪獣も活き活きとしており、雨模様なぞ吹っ飛ばすかの様な楽しい表情を見せております。

多賀さんが手掛けられました怪獣や恐竜の造形感連図書も展示されておりました。
その多彩な才気に驚きです。



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怪獣撮影会用の手踊り怪獣人形達です。
錚々たる面々が揃っておりますが、これらは皆、多賀さんが一部リペイントして見栄えをよくした作品群です。

怪獣で楽しく遊びましょう! 
というメッセージが込められております、お遊び要員なのです。



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ビリケン商会さんの手踊り大行進台紙絵です。
恥ずかしながら、これらは僕が全て描きました物です。
改めて見ますと、何とも懐かしくも照れくさくなる作品です。
丁度2000年頃でしょうか、一心不乱に絵を描いていた頃を思い出しました。



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今回初登場の手踊り人形で、「マグマ大使」に登場した灼熱怪獣アロンです。
多賀さんのコレクションで、浅草玩具製の当時物です。

これは滅多にお目にかかれない逸品で、手踊り人形の中でも最高の出現難易度の高い貴重品です。
多少破損部分があったものの、それを修理して一部を彩色を加えて完成させ、更にそれをお遊び企画として世に送り出すという行為は、よくあるマニアやコレクター等の次元を遥かに超える、怪獣玩具を愛する者にしか出来ない素晴らしい偉業です。

宇宙の帝王ゴアが地球に送り込んだ灼熱怪獣アロンの姿を、じっくりとご覧ください。



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アロン、格好いいですね~。
オーソドックスな恐竜タイプでありながら、手塚治虫先生が描かれる漫画的な感情移入をも感じさせる姿です。
他の手踊り人形と違って全体にゴムが柔らかく、弾力があって、大人の手でも入りそうです。



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アロンの側にありますミニュチュアの家がこれです。
今回の怪獣撮影会用に、多賀さんが組み立てて持って参りました模型の家で、町の新聞屋さんです。
木製電信柱やら質屋さんの広告、前の東京オリンピックのポスター等、昭和の時代を感じさせる雰囲気が抜群のモデルです。
店頭に重ねてある販売品の新聞紙も、懐かしき味わいを醸し出しております。

新聞屋さんの前に立つのは、綾波とアスカです。



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怪獣記念撮影は、この様にして撮ります。
実例説明してくれているのは、例によりましてこちらも綾波とアスカです。
手に持っているのが、ギララとガッパなのが笑えますね。

訪れてくださいました家族連れのお子さんたちを対象に、ご希望に応じまして怪獣手踊りを貸し出しまして、撮影会を行いました。
携帯カメラをお持ちでない方には、自前のポラロイドカメラで撮影サービスを行いました。

子供さんたちは、ポラロイド写真の画像が段々と浮き出て来るのに興味を持って、何枚も撮影を希望されておりました。
これは動く模型愛好会(UMA)で行っております、模型を用いた戦車レースや怪獣バトルにも共通して言える事だと思います。

直接物が動いたり変化していく様子に、子供さん達が興味を示す姿に、人間誰しもが持っております好奇心を見出しました。
日頃馴染んでいる液晶画面でのゲーム等とは違う、直接物接する楽しさなのです。
今の子供達に、僕等昭和世代の大人が伝えるべき役目なのだと感じた次第です。



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怪獣文化展示コーナーです。
壁に飾ってあるのは、第一次及び二次怪獣ブームの当時品で、怪獣記事が掲載されました少年雑誌に絵本、怪獣図鑑類です。
僕が持参しました品もございます。
どれも懐かしい、怪獣時代の文化財です。

僕は小学校一年生の時に、少年マガジンのウルトラマンが表紙になっている号と、朝日ソノラマの怪獣大図鑑、秋田書店の怪獣図鑑を買ってもらった想い出があります。
あの時の楽しい時代が蘇ります、子供時代の文化財産です。



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俺たちも頑張っているぞ~!
僕もゴム怪獣手踊りを両手で演じながら、雨の降る中を奮闘しておりました。

イベントは無事に終了しました。
天候的にやや肌寒かったものの、訪れてくださいました子供さん達ご家族との交流を楽しめました、有意義な一日でした。

次の開催の時にも、是非参加して盛り上げたいです。




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丁度同じ頃、ビリケンギャラリーでは「大猩々展」が最終日を迎えておりました。
どうもお疲れ様でした。
今回はお世話になりました。
またの機会もよろしくお願いします。


春の2大催しイベントでした。



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