以前バンダイBクラブより復刻されていました超獣キングクラブを改造した物です。
長い間半ば放置状態でしたが、この度めでたく完成しました。




ウルトラマンA(１９７２年)第１５話「黒い蟹の呪い」に登場した超獣で、異次元人ヤプールがカブトガニと宇宙怪獣を融合させて作り出しました。
別名大蟹超獣、身長８８メートル体重６万３千トンもある大型超獣です。
瀬戸内海に出現して口から溶解能力の強い泡を噴いて暴れ、Aとの戦いでは何故か浜辺で相撲まで取ります。
最後は尾を切断されて止めを刺されます。



このソフビですが、今まで幻の存在とされて来ました。
ブルマァクのソフビ玩具として７０年代当時はカタログに掲載されていたものの、現物は確認されていませんでした。
それが後に金型が発見されましてバンダイから復刻(未発売したので初版です)販売されました。
これは最初に販売されました彩色版です。
玩具としての程好いアレンジの加わったリアルさで、大変出来のいい造形です。
何故か特徴である長い尾が、第一間接からありませんでした。
劇中でAに切断された姿の再現とも見られますが、もしかしたら製造問題から尾の部品を増やす余裕がなくて、省略されたのかも知れません。
これでは面白くありませんので、自分で改造を施しまして長い尾を制作しました。



プラモデルのランナーを芯にしまして、造形用粘土で肉付けした上からエポキシパテを覆って形を整えました。
サンドペーパーで磨きまして出来上がりです。
尾が回転する様に間着式にしてありますが、緩くなり勝ちな為何度かパテ盛り追加しました。
間着部分が磨り減ってしまいそうですので、今はあまり動かさない様にしています。
当初全体を自分流に彩色してみようかと思っていましたが、元の色がいいので自作しました尾のみを本体塗装に合わせましてソフビ専用塗料で噴き付け塗装しました。



先に色塗り完成しておりますガランとバキシム(共に復刻版)と合わせまして、超獣トリオがここに誕生です。
まさに超獣戯画です。

ビリケン商会が１９８６年に発売しましたソフビキット ウルトラマンBタイプです。




原型制作はハマハヤオ氏で、ビリケン製品初のウルトラシリーズ物です。
スマートな体型から来る美しさと、知性を感じさせる力強さが、その佇まいから表現されています。
世に出てから既に３６年経ちますが、そのリアルな存在感は今でも充分通用します。

発売されました当時真っ先に買って組み立てましたが、そのまま長年放置状態でした。
昨年暮れの大掃除の時に発掘しまして、懐かしさから彩色完成させてみたくなりました。



まずは部品破損が無いかをチェック。
長年の放置で汚れが酷いですが、これは僕自身のせいです。
ウルトラマンごめんなさい🙇



綺麗に洗って汚れを落としたら、ソフビ専用塗料で全体に銀色を噴き付けます。
このスタイルでも充分に通用する美しい佇まい。
ビリケン製品の素晴らしさを実感しました。



筆塗りで赤部分を塗ります。
部品によりましては噴き付けも行いました。
ムラが無い様に丁寧に塗り重ねていきます。

一旦組み上げた部品をバラして塗り易い様にしました。
ウルトラマンバラバラ事件？です。



目玉とカラータイマーを筆塗りして、細かい部分や塗装のはみ出しを修正して完成です。
ソフビ材質がモデルの質感に大変マッチしていて、まるで実物のスーツに色塗りしているみたいでした。




入手３６年目にして初めて完成させました。
完成作品を前に感慨無量、改めてその素晴らしさに浸っております。
また手付かずモデルを手掛けてみようと思います。

特撮ヒーローの元祖　ウルトラマンでした。